ヴェンゲルには行きたいクラブがある!? フラムのオファーを断った理由とは

アーセナルを指揮してきたヴェンゲル photo/Getty Images

成績不振を理由にスラビシャ・ヨカノビッチを解任したフラムは、後任としてクラウディオ・ラニエリを招聘した。レスター・シティをプレミアリーグ制覇に導いたラニエリ招聘は面白い判断だが、当初フラムの狙いは元アーセナル指揮官アーセン・ヴェンゲルだったという。

しかし英『Telegraph』によると、ヴェンゲルはこのオファーを断った。アーセナルで長期政権を築いたこともあり、プレミアリーグの他クラブを指揮することはあまり気が進まないようなのだが、断った理由はもう1つあるのだ。

その理由とは、バイエルンが指揮官ニコ・コバチを解任するタイミングを待っているというものだ。同メディアはヴェンゲルがバイエルンでの指揮に興味を示しており、ニコ・コバチ体制終了を待っているのではと伝えている。バイエルンは今季からニコ・コバチ体制をスタートさせているが、チームはリーグ戦で5位と苦戦している。これ以上勝ち点を落とせば解任は現実的となってくる。

イングランド以外の欧州トップリーグで指揮を執るなら、バイエルンはなかなか手堅い選択肢だろう。今季はドルトムントに首位を譲っているが、戦力的にはブンデスリーガ内でトップクラスだ。タイトルを目指すなら、バイエルンは現実的なアイディアとなってくる。

最下位に沈むフラムを立て直すミッションはハードすぎる部分もあり、ヴェンゲルが回避するのも無理はない。王者を狙えるクラブへ。これがヴェンゲルの狙いなのかもしれない。

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