マンフレッド・コミッショナーが2024年まで契約を延長

日本時間11月16日、メジャーリーグの各球団はコミッショナーのロブ・マンフレッドの契約延長についての投票を行い、アトランタで行われたオーナー会議においてカージナルスのビル・デウィット会長が投票結果を発表。満場一致で契約延長が可決され、マンフレッドは2024年シーズンまでコミッショナーを務めることになった。

2014年8月にコミッショナーに選出されたマンフレッドは、前任のバド・シーリグから2015年1月に職務を引き継ぎ、様々な改革に取り組んできた。そのなかには野球の国際化への取り組みも含まれており、2016年にはキューバでレイズがキューバ代表チームとのエキシビションゲームを戦い、今季はプエルトリコとメキシコで公式戦が開催された。また、来年6月にはヤンキースとレッドソックスによる「伝統の一戦」がロンドンで行われることになっており、史上初めてメジャーリーグの公式戦がヨーロッパで開催されることになる。

マンフレッドは試合時間の短縮、球界への先進技術の導入、子供世代への野球の普及活動などにも積極的に取り組んでおり、また、マンフレッドのもとで2021年までの選手会との新たな労使協定(5年契約)も合意に至った。

アトランタで行われた記者会見において、マンフレッドは「毎日が私にとって本当に素晴らしい経験だった。人々はたくさんの困難があったというけれど、私はそれらを困難と呼ぶつもりはない。仕事をしっかりこなしていけば、どんな摩擦(すれ違い)も乗り越えられるんだ」と語り、コミッショナーとして過ごした最初の4年間を振り返るとともに、自身の仕事へのプライドを覗かせた。「世界で最も素晴らしいスポーツに関わる機会を得られているのはとても幸せなことだし、個人的な見解にはなるが、それによってどんな摩擦も乗り越えていけると思う」とマンフレッドは語る。メジャーリーグはマンフレッドのもとで、さらなる進化を遂げていくことになりそうだ。

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