三菱 エクリプス クロス|第28回RJCカーオブザイヤーを受賞した三菱渾身の1台を画像でチェック!

三菱 エクリプスクロス

各方面から絶賛されるミドルクラスSUVクーペ

かつて三菱に存在したスペシャリティクーペ「エクリプス」の名を引き継ぎ、2017年3月のジュネーブモーターショーでの初公開を皮切りに、長いプロモーション期間を経て登場したエクリプ スクロス。同車のテーマは「スタイリッシュなミドルクラスのSUVクーペ」で、三菱自動車ファン待望の新型車となります。

三菱 エクリプスクロス

NPO法人日本自動車研究者・ジャーナリスト会議(RJC)が主催する2019年次「RJC カーオブザイヤー」を受賞し、様々な逆境に立たされている三菱自動車にとってこれ以上ない結果になったことは言うまでもありません。

スタイリングや走行性能、さらにメカニズムまで高く評価されたことが「RJC カーオブザイヤー」の受賞理由とされているだけに、今一度、三菱 エクリプス クロスの魅力を再確認していきたいと思います。

売れ筋ではなく使い勝手と見た目に見せる三菱のコダワリ

三菱 エクリプスクロス

多くの称賛を獲得している三菱 エクリプス クロスですが、やはり最も気になるのが内外装のデザインと、実際の使い勝手に直結するサイズ感ではないでしょうか。

全長4405mm、全幅は1805mmというサイズは、コンパクトSUVとするにはやや大きめで、1685mmの全高は機械式駐車場には向かない高さ。しかし、コンパクトと呼ぶにはやや大きいサイズだからこそ、ゴルフバックやキャンプ用品をたっぷり積むことができ、レジャーからファミリーユースまで対応する懐の深さを持っています。

使い勝手を考慮した工夫が詰まったエクステリア

三菱 新型エクリプス クロス グレード:G Plus Package / ボディカラー:レッドダイヤモンド
三菱 新型エクリプス クロス グレード:G Plus Package / ボディカラー:レッドダイヤモンド

一見すると見切りの悪そうなクーペテイストなデザインでありながら、上下に仕切られた2枚構成のリヤウインドウや高いアイポイントのおかげで、スタイルを損なわず実用性も兼ね備えた工夫が盛り込まれています。

昨今、Aピラー(フロントウインドウの柱)がきつめに後傾しているモデルが多い中、エクリプス クロスのAピラーはそれほど寝かされておらず、運転時の見切りの良さと乗降時のスムーズさを実現しているのです。

三菱の本気と真面目さが垣間見えるインテリア

三菱 新型エクリプス クロス グレード:G Plus Package / ボディカラー:レッドダイヤモンド
三菱 新型エクリプスクロス G Plus Package[4WD] スマートフォン連携ディスプレイオーディオ(SDA)

黒基調で一見地味に見える内装ですが、よく言えばシンプルで操作性や視認性を優先にデザインされている点も好評化のポイントになっています。

サイドウインドウがリヤにかけて持ち上がっていくデザインは、他メーカーのクーペライクなSUVでもよく見られる流行のデザインですが、リヤシートはフロントに比べ一段高くなっているため、リヤシートの見晴らしは良好。そして、4405mmという全長でありながら、リヤシートの足元や頭上には十分な空間が設けられ、適度な閉塞感と開放感が絶妙に共存しています。

また、スマートフォンとの連携を前提としたディスプレイオーディオも備え、スマートフォンを手放せない現代人にとって、エクリプス クロスの使い方を無限大に広げるうれしい装備です。

実用域を重視し数値では表せない気持ちよさ

三菱 新型エクリプス クロス グレード:G Plus Package / ボディカラー:レッドダイヤモンド
三菱 エクリプスクロス

搭載されるエンジンは、1.5リッターのガソリン直噴ターボのみで、最高出力は150psという数値だけ見れば、どっしりとした見た目に対して少々非力ではと心配になる方もいるでしょう。

ところが、2000回転から発生する24.5kgf・mという自然吸気エンジンで言えば2.4リッター並みの太いトルクを、INVECS-III 8速スポーツモード付きCVTが適切にトルクバンドを保持することにより、気持ちの良い加速だけでなく実用領域での扱いやすさも兼ね備えています。

走りの三菱を感じさせる走行性能

三菱 エクリプスクロス
三菱 新型エクリプスクロス G Plus Package[4WD]

内外装のデザインやエンジンに見え隠れする三菱の真面目さは走行フィールにも健在で、オンロードであっても軽快なハンドリングが楽しめる一方、操舵時の反応はやや緩慢な設定で、スポーツ性能を求める車種にありがちな不安定さを抑えたものになっています。

各方面から高い評価を受けている走行性能の秘密は、ランサーエボリューションで長年培ってきた「S-AWC」(スーパー・オールホイール・コントロールシステム)の存在です。

このシステムは、雪道やぬかるみといったすべりやすい路面で威力を発揮するのはもちろんのこと、日常的に使用する舗装路でも威力を発揮。ハンドル舵角が増えて行く状況で4輪のトルク配分に変化を与え、ごく自然に思い通りのラインがトレースできます。

安全装備は必要にして十分な内容

三菱 新型エクリプス クロス グレード:G Plus Package / ボディカラー:レッドダイヤモンド
三菱 エクリプスクロス

エクリプス クロスの記事で、あまり取り上げられることのない安全装備は、「最先端の~」とはいかないまでも、前方車両に対して約5~80km/hの範囲で作動する衝突被害軽減ブレーキや、約60km/h以上で作動する車線逸脱警報機能など基本的な機能は網羅しています。

「三菱e-Assist」と呼ばれるこのシステムは、レーザーセンサー、ミリ波レーダー、単眼カメラを備え、国が推奨する新しい自動車安全コンセプト「サポカーSワイド」に該当し、必要にして十分な安全性を確保していると言って良いでしょう。

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