第65回マカオグランプリ:FIA GTワールドカップの予選はマルチェッロ&メルセデスが制す

 第65回マカオグランプリのFIA GTワールドカップは現地時間11月16日の16時10分から予選が行われ、ラファエル・マルチェッロ(メルセデスAMG GT3)がチェッカー間際にタイムを上げ、予選レースのポールポジションを獲得した。

 15台のマシンが集ったマカオでのFIA GTワールドカップ。11月15日、16日にそれぞれ行われた2回のフリープラクティスを経て、FIA F3ワールドカップに続き16時10分から予選がスタートした。

 途中、ロビン・フラインス(アウディR8 LMS)がクラッシュするなどのアクシデントもあるなか行われた予選では、アウグスト・ファーフス(BMW M6 GT3)が2分17秒357までタイムを上げトップを奪うも、チェッカー間際に2分16秒800までタイムを縮めたのは、鈴鹿10時間でもメルセデスAMG・チーム・グループMレーシングのドライバーとして優勝を飾ったマルチェッロだ。

 プラクティスではトラブルもあり走行時間が減っていたマルチェッロだが、「これまでは難しい週末を送っていたし、フリープラクティス2では3周しか走れなかった。だけど予選では、すごくいいフィーリングを感じることができたんだ」と喜びを語った。

 2番手にはファーフスがつけ、3番手には2分17秒422をマークしたマーロ・エンゲル(メルセデスAMG GT3)が続いた。ディフェンディングチャンピオンのエドアルド・モルタラ(メルセデスAMG GT3)は4番手。フリープラクティス2でトップだったアール・バンバー(ポルシェ911 GT3 R)は5番手だった。

 KCMGから参戦しているニッサンGT-RニスモGT3は、2018年モデルでの初マカオということもあり、アレキサンドレ・インペラトーリの11番手が最高位。松田次生は路面の振動でABSが介入してしまうトラブルや、ストレートでの振動などトラブルに見舞われ、2分21秒710というベストタイムで最後尾から17日の予選レースを戦うことになった。

アウグスト・ファーフスのBMW M6 GT3
アール・バンバーのポルシェ911 GT3 R
松田次生のニッサンGT-RニスモGT3

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