ワールドシリーズMVPのピアースが1年契約でRソックス残留

日本時間11月17日、レッドソックスは今年のワールドシリーズでMVPに輝いたスティーブ・ピアースと1年契約を結んだことを発表した。ピアースはレッドソックスとの再契約を希望していることが報じられていたが、デーブ・ドンブロウスキー野球部門社長も「彼は我々のチームに見事にフィットする存在だから、彼ともう1年一緒に戦えるのは嬉しいよ」とピアースの残留を歓迎。今季同様にミッチ・モアランドとの併用で、左投手キラーとして活躍することになりそうだ。

現在35歳のピアースは、今季ブルージェイズとレッドソックスで合計76試合に出場して打率.284、11本塁打、42打点、OPS.890をマーク。一塁手として28試合に先発出場したほか、指名打者として19試合、左翼手として7試合、右翼手として2試合でスタメン起用された。6月下旬にマイナーリーガーのサンティアゴ・エスピナルとのトレードでレッドソックスに加入したあとは、50試合で打率.279、出塁率.394を記録。レッドソックス移籍後、ヤンキース戦だけで5本塁打を放ち、このなかには日本時間8月3日の試合で放った3本塁打も含まれている。

ピアースは左投手を得意としていることで知られており、今季は左投手に対して打率.304、出塁率.400、長打率.559の好成績をマーク。ポストシーズンでは、チームの全14試合のうち11試合で一塁手としてスタメン出場し、途中出場を含めた出場12試合すべてでヒットまたは四球による出塁を記録した。ポストシーズンでの成績は打率.289、4本塁打、11打点、OPS1.083。ドジャースとのワールドシリーズでは、第4戦でホームランを放つと、第5戦でもチームを世界一に導く2本塁打を放ち、MVPに選出された。

なお、ピアースはブルージェイズとレッドソックスのほか、パイレーツ、オリオールズ、アストロズ、ヤンキース、レイズでのプレイ経験があり、今季レッドソックスへ移籍したことによりア・リーグ東部地区の5球団を制覇。これはケリー・ジョンソンに続いてメジャー史上2人目の珍記録となっている。

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