田上氏 4選出馬 長崎市長選、正式表明

 長崎市長の田上富久氏(61)=3期目=は16日、市役所で記者会見し、来年4月の任期満了に伴う市長選に4選を目指し無所属で立候補すると正式表明した。
 田上氏は、現在進めているMICE(コンベンション)施設を含むJR長崎駅周辺再開発や新市庁舎整備、人口減少に対応した地域主導型のまちづくりの推進などを挙げ「長崎は進化に向け仕上げの段階にあり、次の4~5年で形になる。停滞させず力強く進めるのが私の責任だ」と述べた。
 多選を巡っては「大事なのは長さではなく、どんな仕事をするかだ」と強調。今後は子育てや文化・スポーツ施策、起業支援への注力で「心の豊かさや暮らしやすさを実感してもらえるまちにしたい」と語った。
 田上氏は九州大法学部卒。市統計課長だった2007年、当時の市長、伊藤一長氏が4選に向け選挙運動中に射殺されたのを受け補充立候補し、初当選した。
 同市長選は来年4月14日告示、21日投票の予定。同市区選出の県議、高比良元氏(66)=3期目=、同市議の橋本剛氏(49)=1期目=、東京都の市民団体代表、寺田浩彦氏(56)も立候補を表明している。

田上富久氏

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