【日本発祥の意外なもの】いくつ知ってる? 日本発祥のケーキ5つ

日本発祥の意外なものをご紹介する「知られざるジャパンクオリティの世界へ。“日本発祥の意外なもの”」特集。今回は実は日本で誕生した、一見洋菓子に見えるケーキたちについて。

西洋から伝わったケーキの中には、私たちのテイストに合うよう、日本独自の進化を遂げたものも少なくありません。そんな中から、海外には存在しない(あったとしても、ジャパニーズ式のケーキとして紹介される)日本発祥のものをピックアップ。

ショートケーキ

お誕生日やクリスマスなど、お祝い事に欠かせないショートケーキ。日本の洋菓子店では、コレがないと売り上げが大幅ダウンしてしまうと言われるほど定番なのに、海外ではまず見かけることがありません。意外に思いませんか?

イギリスのストロベリー・ショートケーキ

スコーン風のビスケット生地に生クリームとイチゴを挟んだイギリス菓子「ストロベリー・ショートケーキ」に着想を得て、大正時代に「不二家」の創業者が、日本ならではのショートケーキを考案した、と「不二家」のWebサイトで紹介されています。

ミルクレープ

クレープにホイップクリームをサンドして、何層にも重ねた「ミルクレープ」。日本では大手コーヒーチェーンを始め、コンビニやスーパーでも買える定番ケーキのひとつです。

サクサクのパイ生地にカスタードをサンドした「ミルフィーユ」を思わせる、フランスチックなネーミングですが、実はこちも日本生まれ。フランスにミルクレープは存在しません。

とはいえ、台湾や東南アジアの地域ではここ数年人気が高く、シンガポールやマレーシアでは「ミルクレープケーキ」と呼ばれて親しまれています。

レアチーズケーキ

アメリカで広く食べられていたチーズケーキが、戦後の進駐軍より伝わったとされるチーズケーキ。当時アメリカで流行していたのはベイクドチーズケーキだったそうです。そんなベイクドチーズケーキからヒントを得た、日本発祥のチーズケーキを2種類ご紹介。

そのひとつが、クリームチーズと生クリームをベースに、ゼラチンを加えて冷やし固めたやわらかな口当たりの「レアチーズケーキ」。東京・赤坂のレストラン「トップス」が1964年に発売したものが始まりだと言われています。

ベリーたっぷりのノー・ベイク・チーズケーキ

アメリカにも「ノー・ベイク・チーズケーキ」と言われる、レアチーズケーキ風のものが存在しますが、ゼラチンが入らないのでレアチーズとは少々異なります。

スフレチーズケーキ

軽やかで、ふわっとした食感が魅力の「スフレチーズケーキ」。ベイクドチーズケーキの材料を一部変えて、ふわふわのメレンゲを加えて湯煎焼きにしたものです。海外では「ジャパニーズ・チーズケーキ(コットン・チーズケーキ)」と呼ばれることも。

ホットケーキ

最後に、家庭の定番「ホットケーキ」で締めくくることにしましょう。もともとはアメリカのパンケーキが日本に伝わったものですが、ふわっとした高さのあるホットケーキは日本生まれの模様。

シンガポールの友人宅で、休暇を過ごしていたときのことです。「パンケーキミックスを買いに行ったら、ジャパニーズ・パンケーキが一番おいしいってお店の人に言われたわ」というシンガポール人の彼女。

ジャパニーズ・パンケーキというとお好み焼きを指すこともあるため、少々疑問も残りますが、友人が手にしていたのは森永ホットケーキミックスでした。

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