JR九州新車両「YC1系」 交通ふれあいフェスタで初展示

 鉄道やバス事業者による「させぼ公共交通ふれあいフェスタ」が17日、長崎県佐世保市三浦町のJR佐世保駅であり、ハイブリッド方式を採用したJR九州の新車両「YC1系」が初めて展示された。

 佐世保市や各事業者でつくる市地域公共交通活性化協議会が利用促進を目的に毎年開き、8回目。駅前広場ではミニ列車を走らせたほか、バスや鉄道グッズの販売があった。

 YC1系車両は「やさしくて力持ち」がコンセプト。モーターを回すために、ディーゼルエンジンだけでなく、ブレーキ時に発生する電力も搭載蓄電池にためて活用する。二酸化炭素(CO2)排出量や騒音の低減が期待されている。

 現在、佐世保-長崎で走行試験が続けられており、速度や振動、ブレーキのかかり具合などを確かめている。営業運転時期は未定という。

 走行試験中のため車内は非公開だったが、訪れた人は写真を撮るなどして新車両を見学していた。同社長崎支社の担当者は「環境に配慮した新車両を、もっと多くの人に知ってもらいたい」と話した。

展示されたYC1系車両=JR佐世保駅

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