【卓球・Tリーグ】ハリケーン・ヒラノが大爆発 佳純下し日生ホーム連勝

*写真は平野美宇(日本生命レッドエルフ)/©T.LEAGUE
<Tプレミアリーグ2018/19シーズン 11月18日(日)はびきのコロセアム>

平野、早田が全勝キープで日生ホームで連勝を決める

ホームの日本生命レッドエルフが木下アビエル神奈川を大阪に迎えての一戦は、「平野美宇vs石川佳純」という昨今の卓球人気を支えるスター選手同士の対戦が実現し、一躍注目を集めた。

1番のダブルスは木下の袁・長崎ペアが制すも、2番の平野が石川とのエース対決を制し、3番の早田ひなもフルゲームにもつれ込みながらも勝利。日生が3-1で勝利し、ホームでの連勝を決めた。

平野は「昨年(1月)の全日本選手権ぶりに石川さんに勝てて嬉しい。ホームの応援のおかげで勝てた。日本生命レッドエルフ推しでお願いします」と勝利後にコメントした。

チーム順位は引き続き木下アビエル神奈川が1位をキープしている。

日本生命レッドエルフvs木下アビエル神奈川 各マッチの解説

1番:常 晨晨/蒋 慧 1-2 袁 雪嬌/長﨑 美柚

ダブルス4名のうち3名が中国選手というハイレベルな戦いとなった。1ゲーム目を日生ペアが取るも、2ゲーム目から木下ペアが流れをつかみ逆転勝利。16歳の長崎の得意のチキータレシーブから袁の威力ある攻撃というコンビネーションが要所で決まり、いい流れで2番の石川佳純に繋いだ。

2番:平野 美宇 3-1 石川 佳純

世界ランク3位の石川と9位の平野がぶつかる注目のエース対決は平野に軍配。平野の思い切ったレシーブが石川の堅守を崩した。

戦術に長ける石川は平野の徹底したミドル攻めを読み、ラリーになれば石川がポイントするという展開を作り、1ゲームを先取する。

ここで平野の戦術転換が光った。平野は「ラリーになる前に強打で決める」リスクを冒した戦術を採用。石川のサーブを全てレシーブ強打し流れをつかむ。石川もロングサーブを多用するなど、平野のレシーブ強打を防ごうとするも、最後まで平野の勢いが上回った。

ホームゲームとなったレッドエルフファンの声援も平野を後押しした。

3番:早田 ひな 3-2 袁 雪嬌

パワーの早田とスピードの袁の対決は、早田が得意のサーブレシーブから167cmの長身を活かしたパワー攻撃で流れをつかむ。早田は逆チキータなど難易度の高い台上テクニックも織り交ぜ、実力者の袁を撹乱した。

袁は早田のパワーを封じるべく、スピードとテクニックで対抗。スピードのあるロングサーブやバックサーブ、打点の早いカウンター攻撃で対抗し、ゲームカウント2-2に。

Tリーグ特別ルールで6-6から始まった第5ゲームは袁がリードするも早田が追いつき9-9に。ここで早田は強打されるリスクを顧みず、思い切ってロングサーブを連続し勝負を決めた。ここまで無敗を誇っていた袁に初めて土をつけた。

4番:蒋 慧 3-1 浜本 由惟

昨年の中国超級リーグ準優勝メンバーの蒋に、世界ランク過去最高位16位の実力者・浜本が挑んだこの試合。フォアハンドが得意な蒋に対し、浜本は徹底してバック側を攻め、有利な展開を作る。回転量の多いハイトスサーブもよく効き1ゲームを先取する。

2ゲーム目以降は、蒋が浜本の戦術を読み、落ち着いてラリーに持ち込む。バック側にナックルボールの出やすい表ソフトラバーを貼る蒋は、緩急をつけたプレーで浜本に完勝。4ゲーム目は9-0でリードする圧倒的な強さを見せた蒋はTリーグシングルス初出場初勝利を挙げ、ホーム連勝を決めた。

11/18 日本生命レッドエルフ 3-1 木下アビエル神奈川

常 晨晨/蒋 慧 1-2 ◯袁 雪嬌/長﨑 美柚
11-4/5-11/8-11

◯平野 美宇 3-1 石川 佳純
8-11/11-7/11-8/11-8

◯早田 ひな 3-2 袁 雪嬌
11-8/11-7/7-11/10-12/11-9

◯蒋 慧 3-1 浜本 由惟
9-11/11-7/11-7/11-1

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