【MLB】大谷“伝説”の幕開けはインディアンスから? 敵地メディア「打席で炎上させた」

4月3日のインディアンス戦で3ランを放ったエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

日本人メジャーリーガーで史上4人目の新人王を獲得した大谷翔平

 ベーブ・ルース以来の二刀流として、2018年のメジャーリーグを席巻したエンゼルスの大谷翔平投手。敵地メディアは日本人メジャーリーガー史上4人目の新人王に輝いた「オオタニ伝説」はア・リーグ中地区王者インディアンス相手に幕を開けたと分析し、衝撃のデビューイヤーを振り返っている。

「ショウヘイ・オオタニの新人王受賞はクリーブランド・インディアンス相手の完全なる支配から幕を開けた」と特集したのは「クリーブランド.com」だった。

 今季91勝71敗でア・リーグ中地区を制覇した強豪インディアンスは投打にスーパースターを擁するが、今季序盤は米国を席巻した「ショータイム」の引き立て役になってしまった。

「ロサンゼルス・エンゼルスの二刀流のセンセーション、ショウヘイ・オオタニがア・リーグ新人王となった2018年シーズンを振り返ったなら、ハイライト映像でクリーブランド・インディアンスの投手相手の優位性に気付くだろう」

 特集ではこう報じている。4月3日の本拠地エンゼルスタジアムデビュー戦でジョシュ・トムリン投手からメジャー第1号となる3ランを放つと、翌日にはサイ・ヤング賞右腕コーリー・クルーバー投手からの2ランをお見舞いしたことも振り返っている。サイ・ヤング賞候補を攻略した大谷の圧巻の本拠地デビューは全米を震撼させるビッグニュースとなった。

「そこから、オオタニはマウンド上でモンスターと化した」と特集では開幕直後の投手としての活躍も絶賛されたが、右肘靭帯損傷の影響でインディアンス相手に昨季登板機会は訪れなかったが、打者としてはインディアンス相手に無双を続けた。

インディアンス戦では22打席11安打、打率.500、4本塁打と大暴れ

「エンゼルスは8月、ついにプログレッシブ・フィールドにやって来た時、オオタニはもはや投げていなかった。だが、彼は打席でトライブ(インディアンスの愛称)を炎上させた」

 記事ではインディアンスの本拠地でも打者・大谷の活躍ぶりを称賛している。8月3日にはマイク・クレビンジャー投手相手に2本塁打を含む、5打数4安打3打点と大爆発。5日にはシェーン・ビーバー投手相手にマルチ安打を放っていた。

クレビンジャーはショータイムの衝撃をこう振り返っている。

「彼には凄まじいほどのパワーがある。誤解しないで欲しいが、彼の3打席目は思い通りのピッチングができたと思っている。最初の2打席のように、彼の狙い球ではなかった。最初のボールは内角だったけれど、それでも逆方向に運んでしまったんだ。つまり、彼が最高に素晴らしいということなんだよ」

 インディアンス相手に22打席11安打。打率.500で二塁打1本、本塁打4本、9打点という暴れっぷりで、米メディアからは「インディアンキラー」と命名された大谷について、名将テリー・フランコーナ監督も脱帽していたという。

「彼は興味深い男だ。彼には本当にスペシャルな存在になる可能性がある」

 強豪インディアンス相手に幕を開けた大谷伝説。新人王に輝いた二刀流の男は敵地メディアも称賛するほど特別な存在になった。(Full-Count編集部)

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