欧州の小国だらけ!「UEFAが支援する8か国」のユニフォームを一気に見る

UEFAは昨年7月に、欧州の小国を支援する「キット・アシスタンス・スキーム」の一環としてMacronと契約。

2018年からは同社がアンドラ、アルメニア、キプロス、ベラルーシ、フェロー諸島、ルクセンブルク、サンマリノ、リヒテンシュタインの8か国にユニフォーム等のキットを提供。現在開催中のUEFAネイションズリーグで着用している。

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ここでは、その8か国のキットをご紹介したい。なお、掲載の順番は最新のFIFAランキングを下から順に追っている。

San Marino 2018 Macron Home

San Marino 2018 Macron Away

世界で5番目に小さい国家と言われているサンマリノ共和国。代表チームのFIFAランキングは欧州最下位の209位だ。現在行われているUEFAネイションズリーグも、ここまでは全敗。しかしこれだけ弱くても、ユニフォームは昔からマニアに人気が高い。シャドーのストライプがさり気なくオシャレなデザインだ。

キットカラーはサンマリノ国旗色と同じ。国旗のブルーは“空”、ホワイトは“ティターノ山(※サンマリノの最高峰)にかかる雲”を意味する。

Liechtenstein 2018 Macron Home

Liechtenstein 2018 Macron Away

FIFAランキング182位のリヒテンシュタイン代表。前面にはリヒテンシュタインの名所「ファドゥーツ城」をホーム、アウェイのどちらにも描いている。キットカラーは国旗色だが、その意味はブルーが“空”で、レッドは“家庭の暖炉”。ちょっと心が和む。

ユニフォームにはサッカー協会のエンブレムではなく、国旗に描かれている王冠を配する。王冠を載せたエンブレムのデザインは数多いが、“王冠そのもの”はリヒテンシュタイン代表だけかもしれない。

Andorra 2018 Macron Home

Andorra 2018 Macron Away

サンマリノは世界で5番目に小さい国だが、アンドラは欧州で5番目に小さい国。最新のFIFAランキングは133位となっている。新ユニフォームのカラーはシンプルに国旗色だが、かつてのadidas時代は同じ国旗色でも「色の不協和音」と言いたくなるデザインを披露していた。

アンドラはスペインとフランスが共同で主権を有している。国旗の色もブルーはフランス、イエローはローマ・カトリック、レッドはスペインを意味する。そして代表チームのエンブレムにも、その3色が使われている。

Armenia 2018 Macron Home

Armenia 2018 Macron Away

サッカー連盟はUEFAへ加盟しているが、地理上は西アジアに含まれているアルメニア。最新のFIFAランキングは101位だが、あのヘンリフ・ムヒタリャン(アーセナル)を擁している。ユニフォームの色は基本的にレッドとホワイトを使う。

アルメニアの国旗色はレッド/ブルー/オレンジだが、アウェイキットはホワイト。ブルーとオレンジがメインで使われることはない。エンブレムはアルメニア国章をそのまま使用している。

Faroe Island 2018 Macron Home

Faroe Island 2018 Macron Away

かつては欧州最弱に近かったフェロー諸島代表だが、現在のFIFAランキング上では95位と、Macron仲間のアルメニア代表よりも上を行く。ユニフォームは伝統的にホワイトとブルーを着用するが、これは国旗の色と同じ(※但しフェロー諸島は独立国ではなくデンマーク自治領)。

ユニークなエンブレムだが、このデザインはサッカー連盟の略称“FSF(Fótbóltssamband Føroya)”をデフォルメしたもの。下の数字“1979”は連盟の設立年を表す。

Cyprus 2018 Macron Home

Cyprus 2018 Macron Away

最新のFIFAランキングでは86位につけているキプロス代表。UEFAネイションズリーグではスロベニア代表に勝ち、ブルガリア代表と引き分けるなど善戦している。

ユニフォームは伝統的にブルーがホームでホワイトがアウェイだが、国旗の色はホワイト。ホームキットのブルーは、キプロス共和国のほとんどがギリシャ系の住民という事実が関係しているのか、それとも単に地中海を表しているのかは不明。

Luxembourg 2018 Macron Home

Luxembourg 2018 Macron Away

最新のFIFAランキングでは84位のルクセンブルク代表。だがFIFAランク136位だった1年前には、2018年ロシアW杯予選でフランス代表と0-0で引き分けて、103年ぶりにフランスから勝点を獲得。大きなニュースになった。

キットカラーのレッドとブルーは国旗色。エンブレムには立ち上がるライオンを描いているが、これはルクセンブルク国章と同じデザイン。

Belarus 2018 Macron Home

Belarus 2018 Macron Away

かつてはアレクサンドル・フレブを輩出したベラルーシ代表。最新のFIFAランキングでは78位となっている。ユニフォームは伝統的にホワイトとレッドが多い。国の伝統的な模様をあしらったデザインが印象的だ。

現在の国旗色はレッドとグリーンだが、ソビエト連邦から独立当時の国旗はホワイトとレッド。これがキットカラーとして使われ続けている可能性がある。左胸にはベラルーシサッカー連盟のロゴマークではなく、ベラルーシ国章を付ける。

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