時津町をPR 二大キャラクターが誕生

 長崎県西彼時津町の活性化を目指す町民総活躍プロジェクト推進委員会(会長・松田孝成大村湾漁協組合長、10人)が、町をPRするキャラクター「さば売りこぞう『ぎん太』」「大岩の守り神『継石(つぎいし)坊主』」を作った。「落ちそうで落ちない」同町のシンボル「鯖(さば)くさらかし岩」がモチーフ。両キャラクターを取り入れた合格祈願グッズが町内で販売されている。
 「鯖くさらかし岩」は、元村郷の国道沿いの奇岩。別名「継石坊主」。その昔、この岩の下を通り掛かった魚売りが、今にも転がり落ちそうな様子に「岩が落ちてから通ろう」と待っていたが落ちてこず、結局、サバを腐らせてしまったという逸話がある。
 町が委嘱した地元有識者でつくる同推進委は昨年も、この岩を基に験担ぎの合格祈願クリアファイルを作って中高生に無料配布。希望者にも配ったが「孫に送りたい」「売ってほしい」などの声があった。
 そこで今年は二大キャラクターをあしらった手拭い(税込み864円)、クリアファイル(同270円)、Tシャツ(同2484円)、マグカップ(同1944円)など7種類を業者が作製。時津アンテナショップ&喫茶ブリッジ(浦郷)、TSUTAYA遊ING時津店(浜田郷)、レストランさきの(西時津郷)の3店で販売している。
 町の“資源”を生かした魅力発信に同推進委事務局の町企画財政課は「キャラクターを町内企業に無償で使ってもらう仕組みづくりをする。グッズを通して町の知名度を上げたい」と期待している。

誕生した時津町のPRキャラクター
PRキャラクターをデザインに取り入れた合格祈願グッズ

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