恒例の伊勢原市畜産まつりと農業まつりが17、18日の両日、同市役所周辺で同時開催された。好天に恵まれ、来場者が子牛との触れ合いやバター作りなどを楽しんだ。
市主催の畜産まつりは同市田中の駐車場で開催。白衣姿の子どもたちが聴診器で生後約5カ月半の子牛の心音を聴く獣医師体験や、酪農家の指導を受けながら牛の乳を搾るコーナーが人気を集めた。子牛のブラッシング体験も行われ、親子連れが列をつくった。
獣医師体験で初めて牛に触れた同市桜台の島谷輝(ひかる)ちゃん(3)は「牛の体は柔らかくて、(聴診器で)大きな音が聴こえた。元気そうだった」とうれしそうに話していた。地元産の牛乳やプリン、ヨーグルトなども販売された。
隣接するJAいせはら本所で開かれた農業まつりでは餅つき体験が初めて行われた。キャベツやダイコンなど地元産野菜などの模擬店が並び、訪れた人が次々と買い求めた。キッズダンスの披露も会場を盛り上げた。
市農業振興課の担当者は「イベントを通じて牛乳生産量が県内トップの酪農のまち・伊勢原をPRしていきたい。乳牛と触れ合う機会はあまりないので、市の酪農についても知ってほしい」と話していた。