Rソックスの世界一に貢献したイバルディに多くの球団が興味

ネイサン・イバルディはキャリアを通して一流の先発投手として活躍してきたわけではないが、今年のポストシーズンで見せた支配的なピッチングにより、多くの球団が獲得に興味を示している。ボストン・グローブ紙のニック・カフォードによると、今季終了後にフリーエージェントとなったこの右腕の獲得レースに、9球団ほどが参戦する可能性があるようだ。

カフォードは、イバルディ獲得レースに参戦する可能性がある球団として、ブリュワーズ、フィリーズ、ブレーブス、エンゼルス、ホワイトソックス、ブルージェイズ、ジャイアンツ、パドレス、レッドソックスという9球団の名前を挙げており、その他の球団も獲得レースに加わる可能性があるという。来季のコンテンダー候補から再建中の球団まで、あらゆる立場の球団の名前が挙げられているのが特徴だ。

今季のイバルディはレイズとレッドソックスで合計22試合(うち21先発)に登板して111回を投げ、6勝7敗、防御率3.81、101奪三振、WHIP1.13をマーク。ポストシーズンでは2先発を含む6試合に登板して22回1/3を投げ、2勝1敗、防御率1.61、16奪三振、WHIP0.81という見事な活躍を見せた。レギュラーシーズンで記録した奪三振率8.19と与四球率1.62はいずれも自己ベストの数字であり、100マイルに達する剛速球に加えて制球力が向上していることを考えると、レギュラーシーズンの成績が物足りないとはいえ、イバルディが好条件での複数年契約を得る可能性は高いと見られる。特に、ポストシーズンでの支配的なピッチングは、多くの球団に強烈なインパクトを与えたことだろう。

気になるのは、イバルディが過去に2度のトミー・ジョン手術を経験している点だが、イバルディはオフに入ってから定期的な検査を受け、右腕に何も問題がないことが確認されている。こうした事情をすべて考慮したうえで、大手移籍情報サイトである「MLB Trade Rumors」はイバルディの契約規模を「4年6000万ドル」と予想。100マイルの剛腕を手に入れるのは、いったいどの球団だろうか。

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