ルノーF1のプロスト「レッドブル・ホンダを倒すのは簡単ではないだろう」

 ルノーF1チームのスペシャルアドバイザー、アラン・プロストが、2018年でレッドブル・レーシングとの提携を終えることになり残念であると語った。また、レッドブルはホンダのパワーユニット(PU/エンジン)にスイッチした後も、引き続き強力なパフォーマンスを発揮すると、プロストは予想している。

 レッドブル・レーシングは2007年からルノーのエンジンを搭載、2010年から2013年にダブルタイトルを獲得するなど、共に数々の成功を収めた。しかしF1のエンジンレギュレーションが変わり、パワーユニットが導入されてからは、ルノーのパフォーマンス不足にレッドブルは不満を抱き、公然と批判を行うようになってきた。両者の関係は悪化し、ついに2018年末で契約を終了、レッドブルは2019年からホンダのパワーユニットを使用することを決めた。

 プロストは、レッドブルの代表クリスチャン・ホーナーやモータースポーツコンサルタントのヘルムート・マルコがルノーを表立って批判することについて不満を述べているが、提携を続けていく道が見つからなかったことは残念であると認めた。

「彼らが去ることになり、根本的に残念に思った。それは認めなければならない」とプロストはL’Equipeに対して語った。

「私は彼らと非常にいい関係を保ってきた。ただ彼らのコミュニケーションの仕方には批判的な考えを持っている。彼らは常に一歩踏み込みすぎる。彼ら自身、それは分かっているはずだ」

 プロストは、レッドブルはパワーユニットをホンダに変更した後もトップで戦うと予想しており、ルノーがレッドブルに勝つのは簡単なことではないと語った。

「現時点で我々の方がホンダより上にいる。だが同じエンジンを搭載して戦っている今、レッドブルは我々より強力だ。つまり彼らのシャシーの性能が非常に優れているということになる」

「ギャップは非常に大きい。その点で、来年彼らのパフォーマンスに対抗するのは簡単ではないと思う。だが完全に不可能だとは考えていない」

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