世界のつながりが鍵 朝長委員長が会見 地球市民集会閉幕 

 「第6回核兵器廃絶-地球市民集会ナガサキ」の閉幕を受け、朝長万左男実行委員長は18日、長崎市内で記者会見し、核廃絶への世論喚起に向け「市民レベルのグローバルなつながりが、今後の鍵だ」と語った。
 朝長氏は核兵器禁止条約に反対している日本政府への署名を求めた「長崎アピール」に触れ「意見の分断を乗り越えないといけない」と指摘した。世論喚起に向けては、集会に多くの海外の平和活動家らが参加したことを振り返り、世界的にネットワークが広がることへの期待を示した。
 「長崎アピール」の作成に携わった反核団体、米西部諸州法律財団事務局長のジャクリーン・カバッソー氏も会見に同席し、「米国は原爆投下を謝罪すべきだ」と強調。米国は核保有国ではあるものの核禁条約への参加決議をした自治体も複数あり、国内の意見も割れていると紹介した。
 トランプ大統領を巡っては、旧ソ連との中距離核戦力(INF)廃棄条約を破棄する方針を示したことに触れ「大統領の精神状態を心配する声さえあり、いつ核のボタンを押すか分からず心配だ。政権を代えないといけない」と述べた。

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