出島表門橋の点字ブロック「見えにくい」 バリアフリー検証

長崎の市民グループ

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 公共施設のバリアフリーを検証し、行政に改善を提言している市民グループ「ワクワーク・ながさき」(水本恵里子代表)の会員らが17日、長崎市の国史跡「出島和蘭商館跡」周辺を回り、高齢者や障害者らにも優しい環境が整備されているか調べた。
 「誰もが一人で自由に歩ける街づくり」を目指し、同様の活動を毎年実施している。会員8人、市出島復元整備室など市職員9人が参加した。
 出島表門橋近くの新しい点字ブロックが黄色ではなく灰色のため、会員は「見えにくい」と指摘。新設のトイレも案内表示が小さく、「一見してトイレとは分からない」とした。職員は「景観への配慮と利便性確保のバランスは難しくて大事」としたが、会員からは「それで全ての観光客を『おもてなし』していると言えるのか」と疑問の声が上がった。
 腹部に人工ぼうこうを備えたオストメイトの水本代表は、自ら装具を洗浄する様子を職員に見てもらった。手の届く位置に汚物入れがないなど使いにくさを示し、整備や管理時の「利用者目線」を求めた。
 同グループは検証結果をまとめ、来年2月にも報告書を市に提出するという。

バリアフリー検証中の参加者。点字ブロック(右手前)やトイレ(奥)の案内表示は見えにくい=長崎市江戸町