JFE物流、西日本事業所に無料の休憩施設 トラック乗務員に提供

 JFE物流(社長・山村康氏)が、鋼材輸送を担うトラック乗務員向けに、仮眠をとったりシャワーを利用できる無料の休憩施設を提供している。乗務員の労働環境の改善につなげる狙いで、西日本事業所倉敷地区(岡山県倉敷市)、同福山地区(広島県福山市)に1カ所ずつ設置した。両地区とも男性用と女性用に分かれており、快適に過ごせると評判は上々のようだ。

 乗務員休憩用施設は「OAZO(オアゾ)」。福山地区に2017年3月、倉敷地区に18年3月に開設した。いずれもJFEスチールの製鉄所内にあり、鋼材を搬入・搬出する協力会社など製鉄所構内を出入りするトラックの乗務員は無料で利用できる。鉄鋼業に限らず、企業が個別にこうした施設を設けるのは珍しいという。

 現在の利用者数は両地区合わせて1日当たり100人程度。室内面積は福山地区521平方メートル、倉敷地区188平方メートル。両地区ともシャワールーム、休憩室、テレビ付き個別仮眠室、マッサージチェア、洗濯機・乾燥機、軽食自動販売機を備えており、すべて男女別で利用できる。

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