ゲント6日間レースでケイス&ヴィヴィアーニ組が総合優勝

最後のマディソンで逆転総合優勝したヴィヴィアーニ&ケイス組

ベルギーのウインターシーズンに、シクロクロスと並ぶ人気を誇るトラックイベントの6日間レースが、東フランダース州のゲントで11月13日から18日に開催され、クイックステップフロアーズのイルヨ・ケイス(ベルギー)とエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア)のチームが総合優勝した。

今年で78回目となったゲント6日間レースは、166.66mのトラックを有する“クイプケ”ベロドロームが舞台となり、2人1組のチームでポイントレース、チームエリミネーション、フライングラップTT、デルニーレース、マディソンなどの競技を競い、6日間の獲得ポイントの総計で総合優勝を争う。

毎年ロードレースとトラック競技の両方で活躍するスター選手が参加し、今年はケイス&ヴィヴィアーニ組の他にも、ロット・スーダルからヤスペル・デバイスト&トシュ・バンデルサンド組も参戦していた。

18日の最終日は、マディソン欧州チャンピオンのケニー・ドケートル&ロブ・ヘイス組が総合首位でスタートしたが、僅差で追っていたケイス&ヴィヴィアーニ組が総合を逆転して最終レースのマディソンを迎えた。そしてケイス&ヴィヴィアーニ組は、ドケートル&ヘイス組、デバイスト&バンデルサンド組とマディソンの最終周回まで熱戦を繰り広げ、総合優勝を勝ち取った。

ゲント生まれで35歳のケイスは、元々トラックレースを主に走っていた選手で、地元の6日間レースは15回参加し、これが7度目の総合優勝だった。ヴィヴィアーニは初優勝で、イタリア人がゲントの6日間レースを制したのはシルビオ・マルティネッロ以来、実に18年ぶりだった。

ベルギーのクイックステップフロアーズは、来季ドゥクーニンク社が第1スポンサーになり、チーム名称が「ドゥクーニンク・クイックステップ」になる。ゲント6日間レースでケイス&ヴィヴィアーニ組は、一足早くドゥクーニンク社のスポンサーロゴが入ったチームジャージを着て走っていた。

■ゲント6日間レースで7度目の勝利を収めたケイスのコメント
「ゲントは世界で最も美しい6日間レースだ! 全員の選手に聞いても、同じ答えが帰って来るだろう。みんなここの観衆と雰囲気が大好きなんだ。前に勝ってから3年経っていて、ボクはエリアという素晴らしい選手と一緒に仕事をすることにモチベーションを持っていた。ボクたちは日々全てを捧げ、このトロフィーで報われた。そしてファンの称賛と歓声を浴びて、ボクたちは幸せで誇らしいよ」

■ゲント6日間レースで初優勝したヴィヴィアーニのコメント
「数年前に初参加して以来、ボクはこの素晴らしいレースと素晴らしい雰囲気と恋に落ちた。この勝利を、イルヨのような6日間レースのレジェンドと達成できてうれしいよ。ボクにとっては素晴らしいシーズンの後にもたらされたものでもあり、忘れられない思い出になるだろう」

左から2位のドケートル&ヘイス組、総合優勝したヴィヴィアーニ&ケイス組、3位のデバイスト&バンデルサンド組

■第78回ゲント6日間レース 総合成績
1. Team Deceuninck-Quick-Step 382pts
(Elia Viviani & Iljo Keisse)
2. Team Baloise Insurance 374pts
(Robbe Ghys & Kenny De Ketele)
3. Team Lotto 348pts
(Tosh Van Der Sande & Jasper De Buyst)
4. Team Callant-Diaz 233pts
(Theo Reinhardt & Roger Kluge)
5. Team TUI 255pts
(Wim Stroetinga & Youri Havik)

レース公式サイト

© 株式会社八重洲出版