ルノーF1「2019年型シャシーの開発作業は順調」ワークス活動4年目への準備にフル稼働

 ルノー・スポールF1のシャシーテクニカルディレクターを務めるニック・チェスターは、チームはエンストンのファクトリーで2019年型最初のシャシーの開発・製造に全力を注いでおり、作業は順調に進んでいると語った。

 ルノーはF1におけるワークスチームとしての3年目を、ビッグ3チーム以外のトップの位置で終えようとしている。最終戦アブダビGPを前に、ルノーはライバルチームのハースに24ポイントという大差でランキング4位につけており、残り1戦で追い抜かれる可能性は非常に低いとみられる。

 シーズンが終わりに近づくにつれて、リソースと作業は次第に来シーズンに向けられていく。ルノーは1台目の2019年型シャシーの完成に近づいていると、チェスターは言う。

「2019年型マシンについては多くの作業が行われており、1台目のシャシーの製作はかなり進んでいる」とチェスターは語った。

「ギヤボックスのテストが間もなく行われるだろう。冷却系やサスペンション、ボディワークといったパーツの設計作業を終えようとしているところだ」

「1年のこの時期には、マシンを完成させるために多くの図面を仕上げなければならず、全力を尽くして作業に当たる。忙しいが、強力な進歩を遂げていると思う」

 一方でルノーは、前戦ブラジルGPはノーポイントに終わっており、2018年シーズンをいい形で締めくくるため、最終戦で好結果を出すことを目指していく。

「我々は自身を引き締めて仕切り直し、目の前にあるタスクに完全に集中する」とマネージングディレクターのシリル・アビテブールは語った。

「シーズン最終戦はチームにとって非常に重要だ。アブダビでやるべきことがまだある。マシンが2台とも競争力を発揮して10位以内でフィニッシュした開幕戦オーストラリアGPのようなレースをして、シーズンを締めくくることができると期待している」

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