(株)ケー・エス(旧:小堀酒造店)が破産、第二会社で再建へ

 (株)ケー・エス(TSR企業コード:580007855、法人番号:1220001000109、白山市鶴来本町1-ワ47、設立昭和26年12月、資本金2500万円、小堀幸穂社長)は11月16日までに事業を停止し、金沢地裁へ破産を申請した。申請代理人は髙木大地弁護士(弁護士法人関西法律特許事務所、大阪市中央区北浜2-5-23、電話06-6231-3210)。
 負債総額は約23億5000万円。

 清酒「萬歳樂」の醸造メーカー。享保年間(1716年から1734年)の創業で業歴は280年を超える老舗。ピークとなる平成7年4月期には売上高87億7412万円を計上していた。
 しかし、以降はバブル崩壊による景気後退の影響や、22年の卸売部門の一部営業譲渡、23年のコンビニエンスストア向け卸売部門営業譲渡で、24年4月期の売上高は約7億7400万円まで減少した。その後も中国やベトナムなど海外への輸出に注力することで売上高はやや回復したが、若年層の清酒離れによる業況は不安定で、度重なる赤字計上により財務体質は弱体化した。
 そのため、当社は平成28年11月、商号を現商号に変更すると同時に、(株)エム・ケー・エス(現:(株)小堀酒造店、TSR企業コード:018309445、法人番号:2220001021021、白山市鶴来本町1-ワ47、設立平成28年6月、資本金1000万円、吉田守社長)に事業を移管。不採算事業を整理するため今回の措置となった。

© 株式会社東京商工リサーチ