前立腺がん診断精度向上へ新装置

©株式会社山陽新聞社

 川崎医科大付属病院(倉敷市松島)は、前立腺がんをより正確に診断できる新たな超音波画像診断装置を岡山県内で初めて導入した。事前に磁気共鳴画像装置(MRI)で撮影した画像を用い、腫瘍の大きさや位置を3次元で確認しながら生検(組織検査)を行うことができるのが最大の特徴。検出率向上や正確なリスク判断が期待できるという。

 前立腺がんは、ぼうこうの下にある男性特有の臓器「前立腺」にできるがん。進行すると頻尿や排尿困難、出血を生じるほか、近くのリンパ節や骨に転移しやすい。血液検査でPSA(前立腺特異抗原)値が高かった場合に発症が疑われ、前立腺に針を刺して組織を採取する生検を行う。

 今回導入した装置「KOELIS TRINITY(コエリス トリニティ)」は、生検時に使用する。あらかじめ撮影したMRI画像と超音波画像を合成し、前立腺を3次元画像で表示。腫瘍の大きさや位置を見極めながら、狙った箇所に針を刺すことができる。

 同病院によると、現在主流の超音波画像のみによる方法は、針を刺す場所(12カ所程度)が決められており、腫瘍の大きさや悪性度が過小評価される可能性があるという。

 放射線科の玉田勉部長は「より正確な診断ができるので、それぞれの症例に合った適切な治療につなげられる。将来的には前立腺がんに対する局所治療にも応用したい」としている。