大島村を花で彩る チューリップの球根を島内に植栽

 長崎県平戸市大島村のNPO法人「大島村まちづくり運営協議会」は、平戸市の名前を冠したチューリップ「ひらど」などを島内に植栽する取り組みを始めた。岡村幸夫理事長(68)は「住民にチューリップの美しさや魅力を伝え、近い将来は島全体に輪を広げたい」と意気込んでいる。

 「ひらど」は、花びらの先端がとがった「剣咲き」と呼ばれる品種で、ワインレッド色と白い縁取りが特徴。国内では平戸の市民団体「花で結ぶ絆プロジェクト」実行委員会代表の林浩司さん(54)が営む生花店だけが、平戸市の姉妹都市でチューリップ栽培が盛んなオランダ・ノールトワイケルハウト市から輸入している。

 花で結ぶ絆プロジェクト実行委は、ノールトワイケルハウト市と花を通して結び付きを強める交流活動に取り組んでいて、同協議会も実行委の活動を後押ししようとチューリップの植栽を決めた。

 17日にあった植栽には会員ら9人が参加。来年3月に新船「フェリー大島」の就航が予定される同島の玄関口、的山港桟橋前にプランター約60個を設置した。腐葉土に「ひらど」や「ピノキオ」など計7種のチューリップの球根約600球を植え、堆肥をかぶせた。

 同協議会は市立大島小、中や大島郵便局にもプランターを設置。来年3月ごろに開花し町を彩る見込みだ。

チューリップの植栽に汗を流す会員ら=平戸市大島村
開花したチューリップ「ひらど」(林浩司さん提供)

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