セールにアレナド…来季も大物揃い? MLB公式が来オフのFA選手を特集

レッドソックスのクリス・セール(左)とロッキーズのノーラン・アレナド【写真:Getty Images】

今季12勝のセールは「今後1年で最も待ち望まれたFA選手」

 レッドソックスが世界一に輝き、シーズンが幕を閉じた2018年のMLB。すでにシーズンオフに突入し、もっぱら注目を集めているのが、錚々たる大物が名を連ねているFA市場の動向だ。

 最大の注目は野手ではナショナルズのブライス・ハーパー外野手、ドジャースのマニー・マチャド内野手の2人。さらにインディアンスのジョシュ・ドナルドソン内野手やマリナーズのネルソン・クルーズ外野手らも注目されている。

 投手でもダイヤモンドバックスの左腕パトリック・コービンやレッドソックスのクレイグ・キンブレル、ネーサン・イオバルディ、2015年にサイ・ヤング賞に輝いたアストロズのダラス・カイケルなど、こちらも注目の選手たちが。今後もメディアを賑わしてくれることだろう。

 今オフのFA市場の動きが本格化するのは、まだこれから。にもかかわらず、気の早いMLB公式サイトは「来季のFA選手を先読みしてみよう」と題して特集を展開。2019年オフにメジャー30球団でFAとなる可能性のある選手をピックアップしている。

 今オフは近年稀に見るほど、大物選手たちがFA史上に名を連ねることとなったが、来季もまた、球界を代表する好投手、強打者がFA市場に登場するかもしれない。その中でも最大の注目となるだろう選手はレッドソックスのクリス・セール投手か。

 レッドソックスが世界一に輝いた今季は27試合に先発し、12勝4敗、防御率2.11の成績をマーク。左腕から繰り出される球種はどれも一級品で、イニングを遥かに超える奪三振数を記録する。今季も158イニングで237三振。ホワイトソックス在籍時の2012年から7年連続で2桁勝利をあげ、名実共にメジャー最高の左腕の1人で、MLB公式サイトも「恐らく、彼は今後1年で最も待ち望まれたFA選手となるだろう」と指摘している。

レッドソックスではボガーツやマルティネスもFAとなる可能性が…

 さらに、レッドソックスについて同サイトでは「ザンダー・ボガーツのFAも近づいており、J.Dマルティネスはオプトアウト権を持つ。よって、2020年のレッドソックスは異なって見えるだろう」とし、今季23本塁打の内野手ボガーツと同43本塁打で130打点をマークしたマルティネスのFAの可能性も指摘した。

 同サイトは、ヤンキースではディディ・グレゴリウス内野手を挙げ「2019年、彼は多額を得るだろう。しかし、彼はトミージョン手術を受けており、欠場が長引くかもしれない」と指摘。ロッキーズのノーラン・アレナド内野手については「もちろん彼ら(ロッキーズ)は契約延長するだろうが……そうだよね? もしそうでなければ、彼は大きな注目を集めるだろう」としている。

 これらの選手は来季で契約が切れるため、今オフのうちに所属球団と新たな契約を結び直し、契約延長する可能性も残されている。とはいえ、FAマーケットに出てくれば、大きな注目を集め、信じられないような大型契約を結ぶことになるかもしれない。

【MLB公式サイトが紹介した来季FAとなる選手】
○ア・リーグ東地区
・ブルージェイズ:ジャスティン・スモーク
・オリオールズ:マーク・トランボ
・レイズ:なし
・レッドソックス:クリス・セール
・ヤンキース:ディディ・グレゴリウス

○ア・リーグ中地区
・インディアンス:ジェイソン・キプニス
・ロイヤルズ:アレックス・ゴードン
・タイガース:ニコラス・カステヤノス
・ツインズ:カイル・ギブソン
・ホワイト・ソックス:ホセ・アブレイユ

○ア・リーグ西地区
・エンゼルス:なし
・アストロズ:ゲリット・コール
・アスレチックス:クリス・デービス
・マリナーズ:フェリックス・ヘルナンデス
・レンジャーズ:ドリュー・スマイリー

○ナ・リーグ東地区
・ブレーブス:アローディス・ビスカイーノ
・マーリンズ:マーティン・プラド
・メッツ:トッド・フレイジャー
・ナショナルズ:アンソニー・レンドン
・フィリーズ:トミー・ハンター

○ナ・リーグ中地区
・ブルワーズ:ジョーリス・チャシーン
・カージナルス:マーセル・オズナ
・カブス:コール・ハメルズ
・パイレーツ:フランシスコ・セルベーリ
・レッズ:スクーター・ジェネット

○ナ・リーグ西地区
・Dバックス:ポール・ゴールドシュミット
・ドジャース:ヤシエル・プイグ
・ジャイアンツ:パブロ・サンドバル
・パドレス:クレイグ・スタメン
・ロッキーズ:ノーラン・アレナド(Full-Count編集部)

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