クルサード、ルノーF1移籍のリカルドに対する疑問の声を一蹴

 元F1ドライバーのデイビッド・クルサードは、ダニエル・リカルドがF1のトップ4に入るにふさわしいドライバーだと確信しており、将来ルノーが彼をその地位に据えることになると考えている。

 7度の優勝を飾っているリカルドの2019年におけるレッドブル・レーシングからルノーへの移籍は、彼にとって後退になるのではないかというのが大方の見方だ。

 しかしクルサードはその考えには賛成していない。ルノーには、着実な進歩と適切なリソース、そしてリカルドのおかげで、F1の現在の先頭集団に食い込めるポテンシャルがあると彼は示唆している。

「彼らはワークスチームであり、多くの投資を行なっている」とChannel 4の評論家を務めるクルサードは語った。

「彼らがダニエルと契約したという事実がそのことを証明している。高い契約だったろうし、そのことがルノーの意図するところを示している」

「いろいろ書かれているが、何かが起きるはずだ」

 レッドブルにおいてリカルドは、僚友のマックス・フェルスタッペンと、チーム内の競争状態と戦わなければならなかった。

 クルサードは、リカルドが能力の面でルイス・ハミルトン、セバスチャン・ベッテル、フェルスタッペンと同じレベルにあると考えており、彼が実力を発揮するのにより良い環境をルノーが提供するだろうとしている。

「もし映画を作るとしたら、成功の鍵は適切な俳優を適切な役に選ぶことだ」

「スーパースターとしてのルイス・ハミルトン、攻撃的なドライビングスタイルのマックス、勝利の精神を持つセバスチャン・ベッテルがいる。リカルドはそのグループに属しているんだ」

「ここ数年、フェルナンド・アロンソのようなドライバーが競争力のないマシンをあてがわれて主役になれていないことは、F1にとって芳しくないことだ。しかしルノーに加入するリカルドの状況は良くなるだろう」

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