神奈川「危険なバス停」87カ所に 対策優先箇所公表へ

 横浜市西区のバス停と横断歩道が近接した交差点で8月、小学5年の女児=当時(10)=が軽ワゴン車にひかれて死亡した事故で、神奈川県警は20日、同様の形状のバス停が事故現場以外に県内で87カ所確認されたと明らかにした。これまでの調査では85カ所がリストアップされていたが、横浜市と松田町の2カ所が新たに加えられた。

 県警は今月中に、バスの通行量や事故の発生状況などを勘案し、87カ所のうち対策の優先度が高いバス停を公表する。20日の定例会見で古谷洋一本部長は「大変痛ましく、悲惨な事故を二度と繰り返してはならない」と強調。バス事業者や道路管理者など関係機関と連携し、バス停周辺の安全環境の確保に努める考えを示すとともに、県民にも「事故から我が身を守る意識を高めてほしい」と訴えた。

 87カ所の自治体別の内訳は横浜市42▽厚木市7▽相模原、秦野市各6▽横須賀、伊勢原市各5▽鎌倉市4▽平塚市、葉山町各3▽川崎市2▽藤沢、大和、南足柄市、松田町各1。

新たに設置されたバスの利用客らに注意を呼び掛ける看板=横浜市西区

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