県天文協会の松本直弥会長が、天文愛好家の間で話題になっている二つの彗星(すいせい)を撮影した。松本会長は「星に関心を持つきっかけになれば、うれしい」と話している。
撮影したのは「マックホルツ・藤川・岩本彗星」と「ウィルタネン彗星」。松本会長の自宅(佐世保市星和台町)にある天文台から観測した。
松本会長によると、マックホルツ・藤川・岩本彗星は11月上旬、日米のアマチュア天文家3人がそれぞれ発見。国際天文学連合(IAU)に新しい彗星と認められた。現在、明け方の東の空に浮かぶ、おとめ座付近で観測できる。
ウィルタネン彗星は、1948年に米国の天文学者が発見。5・4年周期で太陽を回り、今年は発見後、地球に最も接近すると言われている。12月上旬から中旬にかけては夕方から夜明け近くまで、おうし座の近くにあり、肉眼で見られる可能性があるという。
松本会長は「地道な努力で見つけられた彗星と、数年周期でしか接近しない彗星が同じ時期に見られるのはすごいこと。夜空を見上げ、観測してほしい」と呼び掛けている。
長崎県天文協会の松本会長が話題の二つの彗星を撮影
- Published
- 2018/11/21 00:25 (JST)
- Updated
- 2018/12/11 13:19 (JST)
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