2019年ドラフト 戦力均衡ラウンドの指名順が確定

今季メジャー最低勝率に終わったオリオールズが全体1位指名権を持つ2019年のドラフト。その後、今季の勝率が低い順にロイヤルズ、ホワイトソックス、マーリンズ、タイガースと指名が続いていく。今年のドラフトで1巡目指名のカーター・スチュワートと契約できなかったブレーブスにその補償として全体9位の指名権が与えられているように、一部の例外はあるものの、基本的には完全なウエーバー方式が採られている。そして、1巡目指名後と2巡目指名後に用意されている戦力均衡ラウンドAとBの指名順も確定した。

戦力均衡ラウンドの指名権は、球団の収入がメジャー全体で少ない方から10番目まで、もしくは市場規模がメジャー全体で小さい方から10番目までに該当するチームに対して与えられ、収益と勝率を考慮して2017年にAグループに6チーム、Bグループに8チームが振り分けられた。今年はその2グループが入れ替えられてAが8チーム、Bが6チームとなり、2019年は再びAが6チーム、Bが8チームとなる。

戦力均衡ラウンドAは全体34~40位の指名権が与えられており、マーリンズ、レイズ、レッズ、パイレーツ、アスレチックス、ブリュワーズ、ツインズの順に指名する(全体37位のパイレーツは今年のドラフトでガナー・ホグランドとの契約に失敗したことによる補償指名権)。一方、戦力均衡ラウンドBは全体71~78位の指名権が与えられており、ロイヤルズ、オリオールズ、パイレーツ、パドレス、ダイヤモンドバックス、ロッキーズ、インディアンス、カージナルスという順番になっている。

なお、戦力均衡ラウンドを含むドラフトの指名権は、クオリファイング・オファーを提示されながらも拒否してフリーエージェント市場に出た選手の契約状況によって変化する可能性があり、確定するのは該当するフリーエージェント選手6人の契約が決定してからになる。ちなみにその6人は、ダラス・カイケル、パトリック・コービン、A.J.ポロック、ヤスマニ・グランダル、ブライス・ハーパー、クレイグ・キンブレルという顔ぶれだ。

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