ステイ先ではどう過ごす?多国籍な中東系CA(客室乗務員)ならではの楽しみ方

CA(客室乗務員)が過ごすステイとは

フライトが終わると、就航地で自由時間がある場合があります。

その滞在時間を一般的にステイと呼んでいて、中東系ではレイオーバーと呼んでいます。

ステイの時間は就航地によって様々。

例えば、ヨハネスブルグ(南アフリカ)には毎週水曜日、週に1便のみ就航している場合、次の水曜日まで1週間ヨハネスブルグに滞在です。

また、例えば一日に2便就航しているロンドン(イギリス)だと、翌日帰るパターン、2日後に帰るパターン等、同じ就航先でもフライトによって様々です。

ほとんどの外資系航空会社では、日本人は日本線を中心に乗務することが多いのですが、中東系は国籍関係なく世界中の路線に乗務できることが魅力の一つ。

CAはそんな世界中のステイをどんな風に楽しんでいるのでしょうか?

そこには中東系ならではの事情もあるのです。

 

ひとりでじっくり派:趣味に没頭

新人CAにとっては初めてのステイでも、先輩CAにとっては10回目、なんてことも。

そんな時、先輩CAはひとりでゆっくり過ごすことが多いかもしれません。

例えば、趣味は美術館巡りというCAは、ひとりでゆっくり美術館巡りをするのが好き。

パリ(フランス)、ロンドン(イギリス)、マドリード(スペイン)……世界中の美術館をゆっくり巡ります。

 

ひとりでじっくり派:ステイを利用して習い事

世界のお料理を覚えたい!というCAもいます。

例えば、ステイ先でお料理教室のレッスンを予約して、現地で世界のお料理を習っていた後輩もいました。

人気があったのはモロッコ料理やネパール料理です。

また、外資系航空会社では、フライトをリクエストしたり、条件が合えば他のCAとフライトを交換できる制度があります。

同期はイタリア語を習得するために毎月ローマ(イタリア)やミラノ(イタリア)のフライトをリクエストし、できる限り交換し、働きながら現地の語学学校に通ってイタリア語を勉強していました。

 

 

 

大勢でわいわい派:ホテルでのんびり

筆者の勤めていた会社は、毎回フライトメンバーが変わります。

何度行っても一緒にフライトをするメンバーが違うので、その都度みんなで外出をしたりホテルで盛り上がるのが好きなCAもいます。

ラゴス(ナイジェリア)やダッカ(バングラデシュ)などは、外出は避けるよう言われます。

治安が悪かったり衛生面で不安があり体調を崩してしまう可能性があり、帰りのフライトに影響することがあるからです。

そんなステイ先では、ホテルのクルーラウンジと呼ばれる、航空会社の関係者が集うことができる一室で一緒に楽しく過ごします。

他の航空会社のCAとも一緒に盛り上がることも。

 

大勢でわいわい派:みんなで観光ツアー

観光地が多い場所では、みんなで観光に出かけることも多いです。

バスや大型タクシー、船などを貸し切って、CAだけでなくコックピットクルーも全員で観光に出かけることも。

ナイロビ(ケニア)やヨハネスブルグ(南アフリカ)のサファリツアー、セイシェル(セイシェル)やマレ(モルディブ)のビーチバーベキュークルーズなどは、何度行っても楽しいです。

食事が美味しい地域だと、人数が多い方がたくさんのお料理を少しずつ楽しめますしね。

 

 

大勢でわいわい派:出身者がガイド

100各国以上の国籍のCAが集まる中東系航空会社。

ステイに行く度、その国の言葉が話せるCAが最低1名乗務しています。

その大半がその国の出身なので、ガイドをお願いしてみんなでご当地巡りも。

現地の人しか知らないレアな観光地を案内してもらえます。

コロンボ(スリランカ)ではスリランカ出身のCAの親せきがツアーガイドで、特別なツアーに連れて行ってもらいました。

ハイデラバード(インド)では、地元民に愛される美味しいカレー屋さんに連れて行ってもらったりもしましたよ!

 

大勢でわいわい派:仲良しな同期と

仲良しな同期がお休みの時に、筆者が乗務するフライトにお客さまとしてついてきたり、逆に同期が乗務するフライトについて行ったりもしました。

ステイが長めの、ロンドン(イギリス)やマドリード(スペイン)などに同期が一緒についてきてくれて、とても楽しい時間を過ごしました。

 

ステイはCAの楽しみ

ステイはフライトとフライトの間のつかの間のホッとできる時間であり、楽しみな時間でもあります。

CAはステイ先の楽しみ方をよく知っています。

旅先での過ごし方に迷ったら、ぜひCAにお尋ねくださいね。

 

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