降格「受け入れて次へ」 V長崎 高田社長会見 営業収益、倍増見込み

 J2への降格が決まったV・ファーレン長崎の高田明社長は21日、諫早市のなごみクラブハウスで記者会見を開き「どんなに頑張っても負けることがある。受け入れて、次のステップに駒を進めようと決意している」と心境を語った。

 高田社長は今季、ほぼすべてのアウェー会場に足を運び、クラブや長崎の魅力をPR。ホームスタジアムに来場する県外サポーター数は「圧倒的に昨年を超えた」と説明した。今季のクラブの営業収益は、J2だった昨季の11億2千万円から「23億~24億円」に倍増する見込みであることも明らかにした。

 退任する高木琢也監督に対しては「(在籍した)6年間の足跡はすごい。違うステージで実績を残す力がある。期待したい」とエールを送り、後任については「監督が残してくれたものを継承しながら、新しい血を入れて再生していくんだろうと期待している」と述べるにとどめた。

 来季は「(J1に)復帰するという旗を揚げる。強い意志、覚悟を持っている」と意欲を見せ、トップチームに有望選手を送り出せるような育成部門の強化にも「かなり力を入れて1年間動く」と意気込んだ。

「結果的にJ2になったが、悔いは残していない」と話す高田社長=なごみクラブハウス

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