今季の欧州主要リーグでは王者が思わぬ躓きを見せたり、得点王争いに意外な選手が絡んでくるなどサプライズも目につく。そこで米『Bleacher Report』は、今季サプライズを起こしている選手を10名リストアップしている。
1.ルカ・ヨビッチ(フランクフルト/FW/20歳)
長谷部誠が所属するフランクフルトでは、ヨビッチが予想外の大爆発を見せている。ここまでブンデスリーガで9得点を記録して得点ランク首位に立っており、いつの間にかフランクフルトを超攻撃集団へと変えている。20歳のポテンシャル開花といったところだろう。
2.マリオ・エルモソ(エスパニョール/DF/23歳)
現在リーガ・エスパニョーラ5位と好調を維持しているエスパニョールを最終ラインから支えているのがエルモソだ。レアル・マドリードのカンテラに在籍していた経験があり、今では盛んに復帰説が噂されている。スペイン代表デビューも果たし、今季は序盤から絶好調だ。
3.ニコラス・ペペ(リール/FW/23歳)
モナコが躓いたリーグ・アンにおいてパリ・サンジェルマンに次ぐ2位につけているのがリールだ。そのチームの主役となっているのがペペで、リーグ戦では8得点7アシストと爆発している。欧州のトップクラブも目をつけており、まさに大ブレイクだ。
4.ジョー・ゴメス(リヴァプール/DF/21歳)
フィルジル・ファン・ダイクの新相棒として名乗りを上げたゴメスは、すっかりリヴァプールのスタメンに定着した。スピードもあり、広範囲をカバーできる身体能力が大きな武器だ。これまではサイドバックで起用されることもあったが、今季はセンターバックの定位置を確保するシーズンとなっている。
5.ジェイドン・サンチョ(ドルトムント/MF/18歳)
こちらはもう説明不要だ。サンチョはイングランド国内で埋もれる若手選手たちに希望を与える存在となっており、ブンデスリーガで若手イングランド人選手ブームに火をつけている。10代の選手でも通用することを証明しており、ドルトムントの貴重な戦力となっている。
6.デクラン・ライス(ウェストハム/MF/19歳)
ライスは昨季も出場機会をある程度得ていたため、サポーターにとってはサプライズではないかもしれない。しかしセンターバックやサイドバックまで担当していた昨季とは違い、今季はアンカーとして絶対的な存在になりつつある。そのパフォーマンスにマンチェスター・ユナイテッドやアーセナルも関心を示していると言われるほどで、大ブレイクは目の前だ。
7.ムサ・ディアビ(パリ・サンジェルマン/FW/19歳)
ネイマール、キリアン・ムバッペ、エディンソン・カバーニがいるPSGで若手が出場機会を得るのは難しいが、ディアビは19歳ながら今季リーグ戦で9試合に出場。2得点5アシストと結果を残している。プレシーズンではジョージ・ウェアの息子ティモシー・ウェアが大きな注目を集めたが、今PSGのローテーション組に割って入ったのはディアビだ。
8.クリシュトフ・ピアテク(ジェノア/FW/23歳)
これは完全なサプライズだった。今夏ポーランドのKSクラコヴィアからやってきたストライカーは、序盤から9得点と大爆発。セリエAの得点王レースをリードしている。ややペースは落ちてきているが、サプライズとしては十分すぎるほどの活躍だ。
9.ヘスス・ナバス(セビージャ/MF/32歳)
30代のナバスがサプライズなのかと思う人もいるだろうが、同メディアは今季のナバスを高く評価している。右サイドでナバス以上にチャンスに絡んでいる選手は少ないと絶賛しており、今季のナバスはここまでリーグ戦全試合にフル出場。キャプテンマークも任されている。もう1度ブレイクを果たしているといったイメージだろうか。
10.パコ・アルカセル(ドルトムント/FW/25歳)
最後はパコ・アルカセルだ。バルセロナで苦しんだストライカーは今夏ドルトムントにレンタルで加入し、そこで大暴れしている。その得点力はスペイン代表でエースを張るべきと思わせるもので、今季欧州で最も決定力がある男と呼んでも間違いではないだろう。
この10名の次なるポイントは、終盤戦まで今の調子を維持できるかどうかだ。序盤のサプライズだけで終わってしまう選手も少なくないが、彼らはシーズンを通してフル稼働できるだろうか。