新日鉄住金、製鋼所の鉄道車輪基幹設備を24億円投じ全面更新

圧延精度向上、高品質化

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 新日鉄住金は21日、交通産機品事業部・製鋼所(大阪市此花区)で鉄道用車輪製造の中核設備である車輪熱間圧延設備(ホイールミル)を全面更新すると発表した。新日鉄住金は国内唯一の鉄道用車輪メーカー。現行中期経営計画で掲げる「国内マザーミルの〝つくる力〟の継続強化」の一環でホイールミルを全面更新する。現有設備は1959年完成で稼働後59年が経過しており、全面更新は初めて。投資額は約24億円で、2021年春の稼働を予定する。

 ホイールミルは熱間で車輪の形状を造り込む基幹設備。世界最新鋭のホイールミルを導入し、同社独自の回転鍛造技術と組み合わせることで、圧延精度や品質レベルのさらなる向上を目指す。

 国内外の顧客に対して高品質・高付加価値の車輪を安定供給する製造基盤を強化するとともに、旅客車で実質世界標準となっている欧州規格への対応力も強化し、グローバル化も加速する。

 製鋼所では15年春に粗地鍛造を行う9千トン鍛造プレスを改造し、車輪成形用回転鍛造機を更新した。国内唯一のサプライヤーとして、ホイールミルについては長期停機を考慮して設備リフレッシュの時期を見極めていた。

 顧客との連携により十分な車輪在庫を確保した上で、全面更新を進める。