レッズが守護神・イグレシアスと新たな3年契約を締結

日本時間11月22日、レッズはクローザーのライセル・イグレシアスと3年2410万ドルの契約を結んだことを発表した。キューバ出身のイグレシアスは2014年にレッズと7年3200万ドルの契約を結んでいたが、その契約のなかで、メジャー登録日数が3年を超えて年俸調停権を取得した際には契約を破棄して年俸調停に移行できる権利が保証されていた。レッズはそれに対応する形で、イグレシアスと年俸調停権を有する3年間をカバーする契約を結び直した格好だ。なお、イグレシアスがフリーエージェント市場に出るのが最短で2021年オフである点は変わらない。

今回、新たに3年契約を結び直したことにより、レッズは今後3年間、オフシーズンがやってくるたびにイグレシアスの年俸額を心配する必要はなくなった。もし、イグレシアスが今回の3年契約にサインせず、年俸調停に移行することも選択しなかった場合、2019年と2020年の年俸はそれぞれ570万ドル、2021年は年俸調停の最終年となり、レッズとの交渉のうえで年俸額が定められるはずだったが、レッズのニック・クロールGMとイグレシアスの代理人であるバリー・プレイバーが交渉をまとめたことにより、プレイに集中できる環境が整った。

クロールは「私はバリーに連絡し、双方が今回の契約を成立させたがっていると感じていた。だから、契約について話し合いを行い、とてもスムーズに交渉が進み、数週間のうちに契約をまとめることができた」と語り、相思相愛であったことを強調。メジャーデビュー以降、21先発を含む184試合に登板して防御率2.97の好成績をマークし、今季も66試合で2勝5敗30セーブ、防御率2.38を記録したクローザーを少なくともあと3年キープできることになった。

イグレシアスは「これは素晴らしい機会だ。レッズが僕を信頼し、信用してくれていることに感謝している。レッズは僕の第二の故郷だし、今回の契約を成立させたいと思っていた」と契約更新を喜んだ。複数イニングに跨る登板も苦にしない右腕は、デービッド・ベル新監督を迎えるレッズにおいて、来季以降も大きな戦力となるに違いない。

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