マーリンズがロースター整理のなかでディートリックをDFAに

各球団がルール5ドラフトに向けて40人枠外の選手をプロテクトするために40人枠の整理を進めるなか、マーリンズはツインズとマイナー選手同士のトレードを成立させ、三塁手のブライアン・シェイルズを放出して右腕のニック・アンダーソンを獲得。アンダーソンの枠を空けるために、チーム最古参プレイヤーであるデレク・ディートリックがDFAとなり、40人枠から外された。

マーリンズが獲得したアンダーソンは28歳の右腕であり、今季はAAA級で4先発を含む39試合に登板して8勝2敗、防御率3.30をマーク。戦力層の薄いマーリンズでは、メジャーデビューを果たすチャンスが大いにありそうだ。一方、マーリンズが放出したシェイルズは2014年のドラフトで4巡目指名を受けた三塁手であり、今季はAA級で打率.258、10本塁打、49打点をマークしていた。

ディートリックは2013年にメジャーデビューを果たした29歳のユーティリティ・プレイヤーであり、今季は主に左翼手として149試合に出場し、打率.265、16本塁打、45打点、出塁率.330、長打率.421をマークしたレギュラー選手だった。マーリンズファンからの人気も高かったディートリックは死球が多いことでも知られており、今季は21死球。通算では93死球をマークしている。

マーリンズの外野には有望株のルイス・ブリンソンやモンテ・ハリソンを筆頭に、アイザック・ギャロウェイ、オースティン・ディーン、マグネウリス・シエラと若い選手が多く、一塁手のギャレット・クーパーも左翼を守ることができるため、人員過剰の状態となっていた。チーム再建を進めるなかで、若手選手を優先的に起用する方針のため、すでに年俸調停権を取得しているディートリックがDFAの憂き目にあうこととなった。

DFAとなった選手はただちに25人枠と40人枠から除外され、7日以内にトレードされるか、リリース(解雇)されるか、ウエーバーに置かれることになる。パンチ力を有したユーティリティ・プレイヤーであるため、ディートリックの獲得に興味を示す球団はゼロではないと見られる。

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