最強の魚介鍋を作ろう!
釣った魚を食べることは、釣りの醍醐味といっても過言ではないですよね。刺身や塩焼も美味しいですが、冬に外せないのは鍋じゃないでしょうか。
今回は、元魚屋の編集部が独断と偏見で、手軽に釣れる魚を使った“至極の鍋3種”を選んでみました。
カサゴ(ガシラ)鍋
堤防からでも簡単に釣れるカサゴは、料理店で高級魚として扱われています。釣り方も非常にシンプルなため、友達や家族で挑戦して、ぜひみんなで鍋を囲みましょう。
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魚類最強のダシか!?
堤防から釣れるカサゴは、20センチ前後の小さな魚がほとんど。しかし、その頭からはとても濃いダシが出ます。ダシの旨さは魚類最強かもしれません。
水炊きがオススメ
カサゴの濃厚なダシを味わうには、水炊きがベストでしょう。締めの雑炊が絶品なことは、言うまでもありません。
味噌ベースの鍋とも相性は抜群ですが、カサゴの風味が消えないよう、あっさりとした味に仕上げるのがおすすめです。
下処理に秘密あり
生臭さを消して細かなウロコを落とすためにも、頭部は湯にさらして霜降りをしておきましょう。さらに、血合いを丁寧に落とすと、さらに生臭さがなくなります。
カワハギ鍋
淡白な白身が特徴のカワハギ。秋は堤防からも狙え、船釣りは冬がハイシーズンとなり、絶品の肝もたっぷり詰まっています。
刺身や煮付けのイメージが強いカワハギですが、実は鍋も最高に旨いんですよ!
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やや苦みのある大人のダシ
カワハギから出たダシは、やや苦みのある大人な味。そんな旨味と苦みのバランスが取れた絶妙なダシは、まさに日本酒で一杯やりたくなるような魅力があります。
王道は水炊き!
カワハギの大人な味を堪能するには、絶対に水炊きがおすすめ。余計なものは入れず、カワハギの旨味を存分に味わいましょう。
カワハギ特有の味わいは、「フグ以上のうまさ」と評価する食通もいるほどです。
肝がたくさん集まったなら……
カワハギといえば、肝の存在は欠かせません。王道は肝醤油のお刺身ですが、好釣果で肝がたくさん集まったら、ぜひ鍋に入れましょう。
味噌ベースの鍋を作り、そこに包丁で叩いてペースト状にした新鮮な肝を溶き入れるだけ。こんな贅沢をできるのは、まさに釣り人の特権にほかなりません。
ワタリガニ鍋
「釣りの対象魚?」と思われる方も多いはずですが、実は簡単に釣れてしまうんです。こんな美味しいカニが釣れるとなれば、狙わない手はありませんね!
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カニ界のダシ番長
ズワイガニなどに比べると身は少ないですが、ダシの旨さは超弩級。その濃厚すぎるダシは、カニの中でもとくに美味しいとされています。
味噌との相性が抜群
カニ鍋と聞くと、しょう油味を思い浮かべる人も多いと思いますが、ぜひ試してもらいたいのが味噌鍋。濃厚なダシとカニミソは、発酵食品である味噌との相性が抜群。
非常にパンチの効いたダシが出るため、味噌に負けてしまうことはありません。
よりダシを抽出するためには……
ワタリガニの旨味を最大限に味わいたいならば、甲羅を割って水の状態から鍋に入れましょう。こうすることで、さらにダシを抽出することができます。
釣り仲間との忘年会にもGOOD!
年末には、釣り仲間で忘年会をする方も多いのではないでしょうか。自分たちの“釣果鍋”を囲めば、釣り談議がいっそう盛り上がるのは間違いないでしょう。
「鍋の具材を釣りに行く」というテーマで、釣行してみるのも楽しいかもしれませんね!