【元魚屋が語る】身近な魚を使った“最高に旨い”至極の鍋3種 寒くなると食べたくなる、鍋料理。釣り人ならば、釣った魚で“究極の鍋”を作ってみたいと思いませんか?今回は、手軽に釣れる魚を使った、3種類の極ウマな鍋を特集します。

最強の魚介鍋を作ろう!

釣った魚を食べることは、釣りの醍醐味といっても過言ではないですよね。刺身や塩焼も美味しいですが、冬に外せないのは鍋じゃないでしょうか。

今回は、元魚屋の編集部が独断と偏見で、手軽に釣れる魚を使った“至極の鍋3種”を選んでみました。

カサゴ(ガシラ)鍋

堤防からでも簡単に釣れるカサゴは、料理店で高級魚として扱われています。釣り方も非常にシンプルなため、友達や家族で挑戦して、ぜひみんなで鍋を囲みましょう。

▼カサゴの釣り方を特集した記事です

カサゴの仕掛けをマスター!胴付きや穴釣りでポイントを直撃
堤防や磯でもおなじみのカサゴも、仕掛けを使い分ければさらに釣果を伸ばす事ができます。釣って楽しい、食べて美味しいカサゴを釣るための仕掛...

魚類最強のダシか!?

堤防から釣れるカサゴは、20センチ前後の小さな魚がほとんど。しかし、その頭からはとても濃いダシが出ます。ダシの旨さは魚類最強かもしれません。

水炊きがオススメ

カサゴの濃厚なダシを味わうには、水炊きがベストでしょう。締めの雑炊が絶品なことは、言うまでもありません。

味噌ベースの鍋とも相性は抜群ですが、カサゴの風味が消えないよう、あっさりとした味に仕上げるのがおすすめです。

下処理に秘密あり

生臭さを消して細かなウロコを落とすためにも、頭部は湯にさらして霜降りをしておきましょう。さらに、血合いを丁寧に落とすと、さらに生臭さがなくなります。

カワハギ鍋

淡白な白身が特徴のカワハギ。秋は堤防からも狙え、船釣りは冬がハイシーズンとなり、絶品の肝もたっぷり詰まっています。

刺身や煮付けのイメージが強いカワハギですが、実は鍋も最高に旨いんですよ!

▼カワハギの釣り方を特集した記事です

カワハギ釣り入門!船・堤防の仕掛けや餌の付け方・時期まで一挙公開
これからカワハギ釣りに挑戦される方に向けて、防波堤と船からの仕掛けをご紹介。釣って楽しく、食べて美味しいカワハギの釣れる時期や堤防・船...

やや苦みのある大人のダシ

カワハギから出たダシは、やや苦みのある大人な味。そんな旨味と苦みのバランスが取れた絶妙なダシは、まさに日本酒で一杯やりたくなるような魅力があります。

王道は水炊き!

カワハギの大人な味を堪能するには、絶対に水炊きがおすすめ。余計なものは入れず、カワハギの旨味を存分に味わいましょう。

カワハギ特有の味わいは、「フグ以上のうまさ」と評価する食通もいるほどです。

肝がたくさん集まったなら……

カワハギといえば、肝の存在は欠かせません。王道は肝醤油のお刺身ですが、好釣果で肝がたくさん集まったら、ぜひ鍋に入れましょう。

味噌ベースの鍋を作り、そこに包丁で叩いてペースト状にした新鮮な肝を溶き入れるだけ。こんな贅沢をできるのは、まさに釣り人の特権にほかなりません。

ワタリガニ鍋

「釣りの対象魚?」と思われる方も多いはずですが、実は簡単に釣れてしまうんです。こんな美味しいカニが釣れるとなれば、狙わない手はありませんね!

▼ワタリガニの釣り方を特集した記事です

高級食材ゲット!ワタリガニ釣りで“至高の味噌汁”をつくりませんか?
濃厚な味噌、ふわっとした甘い身がたまらないワタリガニ。実はものすごく身近に生息しており陸から釣り上げることも難しくありません。高級食材...

カニ界のダシ番長

ズワイガニなどに比べると身は少ないですが、ダシの旨さは超弩級。その濃厚すぎるダシは、カニの中でもとくに美味しいとされています。

味噌との相性が抜群

カニ鍋と聞くと、しょう油味を思い浮かべる人も多いと思いますが、ぜひ試してもらいたいのが味噌鍋。濃厚なダシとカニミソは、発酵食品である味噌との相性が抜群。

非常にパンチの効いたダシが出るため、味噌に負けてしまうことはありません。

よりダシを抽出するためには……

ワタリガニの旨味を最大限に味わいたいならば、甲羅を割って水の状態から鍋に入れましょう。こうすることで、さらにダシを抽出することができます。

釣り仲間との忘年会にもGOOD!

年末には、釣り仲間で忘年会をする方も多いのではないでしょうか。自分たちの“釣果鍋”を囲めば、釣り談議がいっそう盛り上がるのは間違いないでしょう。

「鍋の具材を釣りに行く」というテーマで、釣行してみるのも楽しいかもしれませんね!

© 株式会社スペースキー