ポルシェモータースポーツのフランク・シュテファン・バリザー博士は、2019年1月26~27日に行われるIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ開幕戦デイトナ24時間のグリッドに同社の新型GT3カー、ポルシェ911 GT3 Rが5~7台並んでいることを期待している。
世界中のGT3レースで活躍するポルシェ911 GT3 Rの2019年型モデルは2018年5月、ドイツ・ニュルブルクリンクでワールドプレミアされた。その後、同車はマンタイ・レーシングとファルケン・モータースポーツによってVLNニュルブルクリンク耐久シリーズに持ち込まれ、テスト参戦が完了している。
北米最高峰のスポーツカーレースシリーズの開幕戦デイトナ24時間は、そんなポルシェ911 GT3 Rが公式戦デビューを飾る場になるとみられている。
バリザー氏によると、新型GT3モデルは1月4~6日にデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで開催されるデイトナ24時間の公式事前テスト『ロア・ビフォア・ロレックス24』までに、北米のカスタマーにデリバリーされる予定だという。
「すべての仕上げを期限までに終わらせるため、我々は地獄のように働いている」とバリザー氏。
「仕上げとはクルマの組み立てとスペアパーツの準備を意味し、いまも進行中だ。すでに生産は開始されており、すべてはスケジュールどおりに進んでいると考えている」
また、バリザー氏は、世界三大耐久レースのひとつに数えれれるクラシックイベントに、何台の新型911 GT3 Rが出場する可能性があるのかという問いに対し、最大7台がエントリーリストに名を連ねるだろうと語った。
まだ正式発表されていないものの、2018年にGTデイトナクラスに初参戦したライト・モータースポーツが、新型モデルを導入して2シーズン目を迎えるとみられている。また、部分的な参戦に留まることが予想されるパーク・プレイス・モータースポーツも、少なくともシーズン開幕戦には出場する見込みだ。
このほか、Sportscar365ではGMGレーシングが新車をオーダーしていることをキャッチ。また、2019年シーズンからスタートするIMSAウェザーテック・スプリントカップへの参戦をアナウンスしたパフ・モータースポーツとモアスピードもオーダーを済ませていると理解している。
さらにバリザー氏によると、世界規模でみたとき新型911 GT3 Rはすでに30台以上の受注を受けており、これらのクルマは来年3月までに順次デリバリーされるという。