「牌楼」色鮮やかに 中華街、新装祝い獅子舞も

 横浜中華街のシンボル「牌楼(パイロウ)(門)」の一斉修繕完成を祝うセレモニーが29日、中華街で行われた。色鮮やかに生まれ変わった全10基の牌楼を獅子舞が回り、安全や発展を祈願した。

 横浜中華街発展会協同組合が東日本大震災後に全牌楼を点検したところ、一部に腐食などの劣化が見られたことから、構築物の落下事故などを防ぐため、昨年12月から一斉修繕を実施。国の助成金や中華街店舗などからの寄付金など約2億円を投じ、デザインはそのままで、装飾物の補強やペンキの塗り替えなどを行った。

 セレモニーでは同組合の李宏道理事長が「中華街の店舗や住民だけでなく、観光客も守ってくれる牌楼をこれからも大事にしていきたい」とあいさつ。新装した全10基の下で爆竹を打ち鳴らし、横浜中華学院と横浜山手中華学校の卒業生らが獅子舞を披露して完成を祝った。

© 株式会社神奈川新聞社