23日（金）勤労感謝の日は、冬型の気圧配置の影響で北海道や北陸、東北の日本海側は冷たい雨や雪となり、太平洋側は広く晴れてお出かけ日和となりそうだ。北海道内は各地で積雪となる見通し。昼間の気温は北陸や東北は5℃前後のところもあり、東・西日本の気温はほとんどが15℃以下で三連休の初日は寒く感じられそうだ。

雪道の運転に気を付けて

　日本付近は冬型の気圧配置が強まり、北日本や東日本の日本海側は平地でも雪となり、降雪量が多くなるおそれがある。また、西日本も標高の高い所は雪となる見込みだ。北日本の日本海側を中心に、ふぶきや降雪の強まりによる交通障害に気を付けたい。北海道内は各地で積雪となるため、この時季まだ慣れない雪道の運転や歩く際は細心の注意が必要だ。札幌は午前4時現在、今シーズン最も多い10センチの積雪を観測している。一方、太平洋側は広く晴れるが、強風や高波に注意が必要となる。東京地方や近畿地方では、この時季に吹く強い北寄りの風“木枯らし1号”の発表があるかもしれない。

東北はようやく初雪

　今シーズンは北海道や東北の初雪が平年よりも1ヶ月ほど遅れるなど季節が足踏みしていたが、ようやく冬の便りが届きはじめている。今週、北海道道内はすべての気象台で初雪が観測された。盛岡では今週21日（水）に初雪となり、22日（木）は青森で平年より16日遅く、秋田は平年に比べて9日遅く、23日（金）の朝は山形で平年より5日遅い初雪が観測された。

台風28号・台風29号　日本への影響はなし

　22日（木）に台風29号が南シナ海で発生した。今後は南シナ海を西寄りに進み、台風は日本からさらに離れるため影響はない見込み。また、フィリピンの東海上にある台風28号は、今後北上し来週27日（火）頃、沖縄の南海上から勢力を弱めながら日本の南海上に進む見通しで、日本付近への大きな影響はない見込みだ。

23日の予想最高気温（前日差）

札幌　1℃（－2℃）12月下旬並み
仙台　8℃（－4℃）12月中旬並み
東京　15℃（＋1℃）平年並み
名古屋　14℃（－3℃）平年並み
大阪　13℃（－2℃）12月上旬並み
福岡　13℃（－1℃）12月中旬並み
那覇　22℃（－3℃）12月上旬並み
(気象予報士・崎濱綾子)