業務受託大手トランスコスモス 長崎県・佐世保市と立地協定 1月、BPOセンター開設

 来年1月、佐世保市に「BPOセンター佐世保」を開設する業務受託業大手のトランスコスモス(東京)と長崎県、市との立地協定調印式が22日、市内のホテルであった。県内では長崎市に次いで2カ所目。初年度は約100人を採用し、3年後までに400人の雇用を計画している。
 センターは、経費削減や業務効率化のため企業から総務や経理、人事などの業務を受託する「BPO事業」を担う。佐世保市中心部の戸尾市場近くにある松川町の建物に入る。2015年には長崎市家野町に「BPOセンター長崎」を開設。約400人を雇用している。
 調印式には船津康次代表取締役会長兼CEO、中村法道知事、朝長則男市長が出席。船津会長は、長崎市のセンターではいい人材が確保できたことを説明し「県や市のバックアップで業務展開できている。この地域に人の流れが生まれることで佐世保の地域振興にも貢献したい」と述べた。
 中村知事は「若者の県内定着や質の高い雇用の場の創出を目指しており、ありがたい」と歓迎。朝長市長は「就労の場ができることで周辺の活性化も期待される。市もサポートしたい」と述べた。
 同社は29日にハローワーク佐世保で開く会社説明会を皮切りに、本格的な採用を始める。

立地協定を結んだ(右から)中村知事、船津会長兼CEO、朝長市長=佐世保市鹿子前町、九十九島ベイサイドホテル&リゾートフラッグス

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