「横断歩道は歩行者優先」 初の全国一斉強化 五輪会場周辺で啓発

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千葉県警のキャンペーンでは、子どもらに正しい横断歩道の渡り方を指導=9月18日、千葉市中央区

 車対歩行者の死亡事故のうち7割は歩行者が道路横断中に発生していることから、警察庁は22日から、信号機のない横断歩道での歩行者優先を徹底させるため、初の全国一斉の広報・指導強化期間を設けた。各都道府県警が28日まで、キャンペーンを展開する。

 警察庁によると、昨年までの5年間に全国で起きた車対歩行者の死亡事故は計6576件で、うち4811件(73%)は歩行者が道路を横断中だった。472件は信号機のない横断歩道で発生し、ドライバーの減速が不十分なことによる事故が多発している。

 また横断歩道以外は3304件で、うち2528件は歩行者側に「走行車両の直前直後横断」などの法令違反があった。山本順三国家公安委員長は22日の会見で「運転するときは横断歩道の手前では減速すること、横断歩行者がいるときは止まること、歩くときには横断歩道を渡ることを心がけてほしい」と話した。

 期間中、警視庁と千葉、埼玉、神奈川各県警は2020年東京五輪・パラリンピックの各競技場に通じる一般道で、街頭キャンペーンでドライバーにチラシを配布し歩行者優先を働き掛ける。

 他の県警でも、交通量が多い横断歩道で歩行者に反射材を配ったり、ドライバーを指導したりして道路横断に関する交通ルールの順守を図る。

 千葉県警は、ドライバーに歩行者保護と横断歩道での一時停止の徹底を呼び掛け、取り締まりを強化する「ゼブラ・ストップ作戦」を展開している。横断歩道を意味するゼブラゾーンにかけ、ゼ=前方の安全確認、ブ=ブレーキ、ラ=ライトの点灯を意識させ、交通事故ストップを訴える。