F1 Topic:F1復帰が発表されたクビカ。3年前に失効しているスーパーライセンスも特例で発給

 ロバート・クビカが2019年にウイリアムズからF1復帰を果たすことが、ついに発表された。

 クビカのウイリアムズのレギュラードライバーのシートを獲得したというニュースは、F1公式サイトが誤って動画を配信。すぐに削除されたものの、契約はすでに締結しており、あとは正式発表を待つばかりという状況となってアブダビGPを迎えていた。

 アブダビGP開幕を明日に控えた11月22日の木曜日には、午後1時からヤス・マリーナ・サーキットでウイリアムズがクレア・ウイリアムズ副代表の緊急会見を開くことをリリース。

 午後12時過ぎにサーキットに到着したクビカのマネージャーを務めるアレッサンドロ・アルニ・ ブラビを直撃すると、「私がここ数戦、F1のレースに来ていなかったのは、サーキットの外での仕事が忙しかったから。おそらく今日、良いニュースが聞かれると思う。そのために、私もここに来た」と語っていた。

 果たして、午後1時から開かれた会見で、ウイリアムズ副代表がクビカの起用を発表。正式にクビカのF1復帰が決定した。

 これにより、現在レースドライバーを務めているセルゲイ・シロトキンがレースシートを喪失したことになった。このふたりは約12カ月前にもウイリアムズのレースを巡って争い、そのときはシロトキンに軍配が上がった。1年前からどのような変化がふたりにあったのだろうか。クビカはこう答えた。

「1年前のアブダビ・テストは僕にとって、新しい世代のマシンになってから、まだ2回目のテストだった。でも、この1年チームとともに仕事をしてきたことで、さまざまな経験をし、いろんなことを学んだ」

 それを物語るのが、今年の第5戦スペインGPと第9戦オーストリアGPの走りだ。クビカはこの2戦で金曜日のフリー走行1回目の走行を担当。スペインGPはランス・ストロールよりコンマ2秒速いタイムを刻んだ。オーストリアGPではストロールからコンマ9秒遅れに終わったが、これはチームが用意したプログラムをこなさなければならなかったためだった。

「オーストリアではデータ集めのためにいくつか極端なセットアップを試した。クルマを極端なウインドーに入れて、クルマの悪癖をあぶり出すことが狙いだった。だから、運転するのに少し手こずったけど、価値はあったと思う」

 チーフテクニカルオフィサーのパディ・ロウも「2台で複数の空力テスト走行に取り組んだが、ロバートのフィードバックは本当に貴重だ」と、クビカの仕事ぶりを評価している。

■2014年に失効しているロバート・クビカのスーパーライセンス

 なお、クビカが最後にF1でレースしていたのは2011年で、そのとき所持していたスーパーライセンスは3年後の2014年に失効。その後、クビカはスーパーライセンス獲得対象となるレースには参戦していない。

 ただし、条件をクリアするポイントを保持していなくても、フォーミュラカー走行において素晴らしい能力を見せたとFIAが判断すれば、発給されることもある。

 例えば2010年に復帰したミハエル・シューマッハーは3年間のブランクがあったが、特例としてライセンスを発給された。

 またダニール・クビアト(トロロッソ)は2013年GP3の王者になったが、当時の条項ではGP3王者は取得条件に該当しておらず、2014年にケータハムからデビューしたマーカス・エリクソンも前年の2013年のGP2ではランキング6位で条件を満たしていなかった。

 アブダビGPでレースディレクターのチャーリー・ホワイティングに確認したところ、「最低2日間、最低300kmの距離をレーシングスピードで走行し、そのドライバーが所属する国のASN(自動車連盟)の推薦があれば、FIAへの申請は可能だ」と語っている。

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