V長崎スタジアム計画 8000人規模アリーナ併設へ スポーツ、コンサート特化 ジャパネットの高田社長

 通販大手ジャパネットホールディングス(佐世保市)の高田旭人社長は、長崎市の三菱重工業長崎造船所幸町工場跡地に建設するサッカー専用スタジアムに、7千~8千人を収容するアリーナを併設する考えを示した。スポーツやコンサートに特化した利用を計画している。また、子会社でサッカーJ1のV・ファーレン長崎はJ2降格が決まったが、高田社長は「スタジアム構想に変更はない」と強調した。

 アリーナは当初、建設を「検討中」としていた。屋内競技では、プロバスケットボールのBリーグの試合などを想定している。スタジアムだけでなく、アリーナでも継続的な利用が見込める「専用コンテンツ」を用意しておくことで、収益性を確保したい考え。

 アリーナについて、長崎市が計画するMICE(コンベンション)施設と機能が重複するとの懸念の声があるが、高田社長は「会議というよりスポーツなので、(MICEとは)利用目的が違うとは思う」としている。

 幸町跡地は面積約6・8ヘクタール。10月末に三菱重工業と不動産売買契約を結び、2021年4月に土地の引き渡しとなる。23年の完成を目指す。構想では、2万3千人収容のサッカー専用スタジアムのほか、300室のホテルや300戸入るマンションを整備。商業施設やオフィスなども設ける。

 来季はJ2で戦うことになったV長崎は、新スタジアムをホームスタジアムとする予定。高田社長は「1年でJ1に戻れるようにしたい。スタジアムの構想に全く変更はなく、J1でもJ2でも、極端な話、J3になっても目指すものは変わらない」と語った。

J2に降格が決まったV・ファーレン長崎について「スタジアム構想に変更はない」と語る高田社長=東京都港区、ジャパネットホールディングス麻布オフィス

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