西武・菊池雄星のポスティング申請日が12月3日に決定

メジャーリーグの各球団は、まもなく日本球界屈指の左腕、菊池雄星(西武)の獲得レースを開始する。ジャパン・タイムスによると、菊池の所属球団である埼玉西武ライオンズは、12月3日にポスティング制度利用の申請を行うことを決定したようだ。

西武がポスティング制度の利用を申請すると、ただちに菊池はメジャーリーグ全球団との契約交渉が可能になる(交渉期間は30日)。もし菊池がいずれかの球団と契約すれば、その契約総額に応じた譲渡金が西武に対して支払われる。逆に、契約が成立しなければ、菊池は西武に残留することになる。

昨オフにポスティング制度を利用してエンゼルスへ移籍した大谷翔平は23歳以下だったため、メジャーリーグの規定に従ってアマチュア・フリーエージェントとしてインターナショナル・ボーナスプールの制限内でメジャーリーグの球団と契約する必要があったが、菊池はその制限の対象とはならない。MLBネットワークのケン・ローゼンタールは、今オフのフリーエージェント市場における先発投手のなかで、菊池がパトリック・コービン、ダラス・カイケル、ネイサン・イバルディ、J.A.ハップに次いで5番目に高額な契約を結ぶと予想している。

MLB公式サイトのジョン・ポール・モロシは今年8月、「菊池は常時92~94マイルの速球を投げ、球速は最速96マイルに達する。日本球界の左腕のなかではこれほどの球速を誇る投手は珍しく、複数のメジャーリーグのスカウトは菊池がメジャーリーグで先発ローテーションの2番手を担うだけのポテンシャルを秘めていると信じている」と菊池を評価した。前述のローゼンタールの予想と合わせて考えると、メジャーリーグの各球団からの菊池に対する評価の高さがうかがえる。

菊池は2017年にいずれも自己ベストとなる16勝、防御率1.97、217奪三振をマークし、最多勝と最優秀防御率のタイトルを獲得(奪三振はリーグ2位)。今季は14勝、防御率3.08、153奪三振とやや成績を落としたが、それでも3部門すべてでリーグ2位にランクインした。日本球界屈指の左腕を獲得するのはどの球団か。いよいよ菊池のメジャーリーグ挑戦が本格的にスタートする。

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