鹿嶋おでかけ隊 車で送迎、高齢者支援 買い物ツアーに笑顔

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ボランティア団体の支援を受け買い物を楽しむ高齢者(手前)=鹿嶋市鉢形

交通手段のない高齢者の買い物を支援しようと、鹿嶋市の大同東地区住民でつくるボランティア団体「鹿嶋おでかけ隊」が20日、初めて買い物ツアーを実施した。同地区に住む1人暮らしの高齢者を自宅から市街地のショッピングセンターまで車で送迎し、買い物をサポートした。

今回参加した高齢者は10人。同地区は近隣に大きなスーパーがなく、車を持たない参加者らは路線バスなどで時間をかけ、市街地まで出向いている。5人の隊員の自家用車で同市鉢形のショッピングセンターに到着した参加者は、買い物かごいっぱいに食料品などを買い込んでいた。同市大小志崎、遠藤幸子さん(78)は「家からバス停までが遠いので助かる」と感謝した。

買い物が一段落すると、参加者たちは店内のベンチに座り、隊員らと談笑。同市和の長谷川節さん(88)は「家にはしゃべる相手がいない。こういう機会はありがたい」と笑顔で話した。

おでかけ隊は、同地区に住む瀬川孝志さん(69)を中心に結成。7月から市社協や地域包括支援センター職員の意見を聞きながら、買い物ツアーの準備を進めてきた。

買い物ツアーには隊員のほか、市社協を通じて協力を依頼した「傾聴ボランティア」の3人も買い物をサポート。同日は店内で茨城保健生協による無料の「健康チェック」も開かれており、参加者は血圧や骨密度などの測定も行った。同隊事務局長の掘順至さん(61)は「市内には他にもボランティア団体があり、それぞればらばらに活動している。うまく連携を図りたい」と話した。

参加者は燃料代と保険料として500円を負担した。まだ試行錯誤の段階で、今後は運輸局などとやりとりし、負担額などを詰めていく。瀬川隊長は「気軽に参加してもらえるようにしたい」と意気込んだ。市社協の担当者は「公的サービスが行き届かない部分はボランティアなどに頼っているのが現状。地域で活動する人たちを応援していきたい」と話した。(藤崎徹)