ポゼッションに興味なし! シメオネに惚れ込むガビが語るアトレティコの哲学

アトレティコを支えてきたガビ photo/Getty Images

バルセロナの支配的なサッカーにシャビ・エルナンデスが心酔しているとするなら、MFガビはディエゴ・シメオネがアトレティコ・マドリードに植え付けた堅実なサッカーに惚れ込んでいる。ガビは今夏にカタールのアル・サッドへ向かったが、昨季まではアトレティコを支え続けてきた魂の男だ。

アトレティコのプレイスタイルはバルセロナとは対極にあり、時には魅力的ではないと批判されることもある。しかし、ガビはシメオネのスタイルだからこそ近年のアトレティコがタイトルに近づけていると自信を持っている。スペイン『Mundo deportivo』などによると、ガビは美しさよりも勝利を優先すると強調しており、シメオネのスタイルこそがベストとの考えを語っている。

「アトレティコは変わらない。僕たちはいつだって同じアプローチだ。クラブは成長しているが、常に同じレベルにある。常にタイトルを争っているんだ。10年続けたアトレティコでのプレイは大好きだよ。メトロポリターノで0-1で敗れたキケ・セティエン率いるレアル・ベティスのようなサッカーより、アトレティコのようなスタイルで勝つ方が好きなのさ。アトレティコの考えは選手のベストを引き出し、勝利することにある。このスタイルでなければ、僕たちはタイトルを争っていないだろう」

キケ・セティエン率いるベティスと言えば、ショートパスを軸としたポゼッションサッカーを展開しているチームだ。そのスタイルは魅力的と言われているが、10月にアトレティコの本拠地ワンダ・メトロポリターノに乗り込んでの一戦は64%のポゼッション率を誇りながら0-1で敗れている。ガビにとってはしぶとく守り、後半にアンヘル・コレアが決めた1点を守り切って勝つアトレティコのスタイルの方が好みなのだろう。

今節アトレティコはバルセロナと対戦する。ポゼッション率では確実にバルセロナが上回るだろう。それでもアトレティコは自分たちのやり方を貫き、最後は勝つつもりだ。

© 株式会社FACTORIES