「フォース・インディアF1のエントリーは有効」。スチュワードがハースからの異議申し立てを却下

 ハースF1チームがフォース・インディアのマシンに関する異議の申し立てを行ったが、スチュワードは両者の主張を聞いて審議を行った結果、その申し立てを却下したことを発表した。

 2018年F1最終戦アブダビGPを前に、ハースは、現在のレーシング・ポイント・フォース・インディアは、前身サハラ・フォース・インディアがデザインしたマシンのパーツを使用しているため、規則で定められたコンストラクターとはいえない(つまり、プライズマネーを受け取る権利がない)との主張を行った。

 ヤス・マリーナにおいて両チーム、FIAの代表者によるヒアリングが行われた後、24日、スチュワードは、レーシング・ポイント・フォース・インディアはコンストラクターとしての条件を満たしており、そのエントリーは有効であるとの見解を示し、ハースの申し立てを却下するとの決定を下した。

“リステッド・パーツ”として指定されたパーツは、チーム自身が設計するか外部委託しなければならず、他の競技者が設計・製造にかかわることは許されない。ハースは、レーシング・ポイント・フォース・インディアは、サハラ・フォース・インディアが設計したパーツを使用しており、自製も外部委託もしていないと主張していた。

 しかしスチュワードは、レーシング・ポイント・フォース・インディアがパーツを取得した時点でサハラ・フォース・インディアはすでに2018年の競技者ではなかったとして、レーシング・ポイント・フォース・インディアはFIA F1競技規則のコンストラクターの定義にあてはまるとの見解を示した。

 ハースは控訴を行う意向を示した上で、裁定について詳細な検討を行うと述べている。

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