辻出紀子さん行方不明20年 伊勢で両親ら情報提供呼び掛け 三重

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 【伊勢】三重県津市一志町の地域雑誌記者・辻出紀子さん=当時(24)=が伊勢市内の勤務先からの帰宅途中に行方を絶ってから24日で20年を迎え、辻出さんの両親や伊勢署員らが市内のショッピングセンターなどで情報提供を呼び掛けた。両親は「何十年たとうと、命ある限り探し続ける」と話している。

 辻出さんは平成10年11月24日午後11時ごろ、勤務先の出版社を出た後、近くの駐車場に自分の車を残したまま行方が分からなくなった。県警は事件に巻き込まれたとみて、これまでに約3万700人の捜査員を投入。10月末現在、81件の情報が寄せられたが、事件解決に結びつく有力な手掛かりは得られていない。年々情報提供の数は減っており、今年に入ってからはゼロ件という。

 この日は、両親や署員ら約50人が市内4カ所で、辻出さんの写真を印刷したチラシを買物客らに配布。両親が参加した同市小木町のショッピングセンターでは、辻出さんのブーツを置いたり、出版社で働いていた頃の映像を流したりし、情報提供を呼び掛けた。

 父親の泰晴さん(71)は「紀子のことが世間から忘れられてしまうのじゃないかという思いで毎年参加している。元気な限り続けたい。(捜索は)われわれ夫婦の宿命」と語った。母親の美千代さん(69)は「(事件解決に向け)なんとか進展してほしい。『早く帰って来て』と伝えたい」と話した。

 両親や支援者らでつくる「辻出紀子さんを捜す会」は、有力な情報提供者に上限300万円の謝礼金を用意している。情報提供は同署=電話0596(20)0110=へ。

【辻出さんの写真を印刷したチラシを買物客(手前)に配り、情報提供を求める父親の泰晴さん(左端)と母親の美千代さん(中央)=伊勢市小木町で】