予報が難しいことを示している予報円の大きさ

フィリピン東海上の台風28号は、台風を動かす上空の風が弱いために進路が定まらず、北上して日本の南海上を東進する予報ですが、予報円の直径は、5日先で1600キロもあります。
日本がほとんど入る予報円ですが、これは台風予報が難しいことを示しています。
台風28号が予報円の一番北を通ると、本州にかなり接近する可能性があります。
気象庁では昭和26年以降の台風について、各種の統計を行っていますが、これによると、一番遅く上陸した台風は、平成2年の台風28号で、11月30日14時頃に和歌山県白浜町の南に上陸しました。そして、これが11月唯一の上陸台風です。
油断できません。

気象予報士・饒村 曜

画像について:25日午前9時の台風28号の位置と5日間進路予想。

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