外来魚や粗大ごみ回収 乾草沼保全会「トンボの楽園」清掃 /横芝光

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テレビや冷蔵庫など軽トラック1台分ものごみを回収した=25日、横芝光町の乾草沼

 トンボの希少種が暮らす千葉県横芝光町宮川の「乾草沼」で25日、発足したばかりの保全会が初めての清掃活動を行った。網でブルーギルなどの特定外来種を捕獲したほか、多数の粗大ごみを回収。腰まで水に漬かりながら約20人が作業に当たった。

 乾草沼は環境省が準絶滅危惧に指定するアオヤンマなど30種ものトンボの生息が確認されている面積約50万平方メートルの水辺。雑木林の伐採や水質汚染などが進む一帯の生物多様性を維持しようと、町民有志が今年9月、住民団体「乾草沼環境保全会」(土屋敏彦会長)を立ち上げた。

仕掛けたわなや網でブルーギルが大量に見つかった

 この日は同会のメンバーが腰まである釣り用の長靴を身に着け、仕掛けておいたわなや網で生き物を捕獲するとともに、素手でごみを回収した。約2時間の作業で固有の生態系に有害といわれるブルーギルが大量に見つかったほか、特定外来種の植物「オオフサモ」を駆除。不法投棄された冷蔵庫やテレビ、空き缶などを含め計軽トラック1台分のごみを拾い集めた。

 一方、ゼゼラやモツゴといった珍しい魚類の姿も見られ、豊かな自然環境が改めて再認識された。  ただ、生息しているとみられる外来種の「ブラックバス」が捕獲できず課題も残った。同会の担当者は「今後わなのかけ方などを工夫し効果を高めたい。初めての作業で環境保護へ皆で気持ち一つに取り組めたのは大きな成果」と話した。