新日鉄住金室蘭・保全センターが本稼働 設備保守業務の機能向上

 新日鉄住金棒線事業部室蘭製鉄所(所長・米澤公敏執行役員)は今夏、製造基盤整備の一環として所内初のオフライン整備場となる保全センターを新築し、稼働させた。

 稼働した保全センターは設備保全業務のコスト削減や品質向上を目的とした設備で、建屋が3600平方メートル(80メートル×45メートル)。従来、機器修理や部品製作などのオフライン整備作業は、請負協力会社の自社修理場や構外などで行っていたが、スペースや工事インフラ面での不足が課題だった。

 それらを解決するため、工事インフラが充実した同センターを新設し、作業効率や工期短縮によるコスト削減、直営社員による技術指導や技能教育を通じて安全・品質実力の向上を目指したもの。

 同所では、今回の同センター稼働により整備工事をより安全・効率的に実施し、同所の設備稼働の安定化や製造実力向上に貢献するものと期待している。

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